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ときどき日記(473)共産圏では、みんな別荘を持っていた

この後戻りできそうもない異常気象は天変地異だ。
おそらく来年以降もこの酷暑に苦しめられるはずだ。海に囲まれているから、本当なら酷暑になったり熱波が来たりしない日本でこうなったのは、温まりにくいはずの海水が温まってしまったからだ。温まりにくいは、冷めにくいでもある。だから来年以降も酷暑はつづく。

だからもう下界では暮らせない。

別荘の出物があると知った。某山麓1K。

別荘というとブルジョア的な響きがあるが、共産圏ではみんな別荘を持っていたみたいだ。
西側諸国にそんな国はない。

99年と2000年の初冬、続けて、ウィーン・プラハ・ブダペストのパッケージツアーに行った。
当時は円高でサーチャージもなくノンビザで行かれた。6泊8日ひとり10万円を割る価格だったので、2年連続で行ってしまった。
ANAとオーストリア航空のコードシェア便で、飛行機はANAなのにストッキングの果てまで全身真っ赤なユニフォームのCAが印象的な飛行機でウィーンまで飛んだ。

ウィーンからブダペストへ向かうハイウェイから斜面に建つ沢山の小屋が見えた。添乗員によれば、別荘だという。
記憶というか印象の限りなので正確かどうか分からないが、みんな持っているという。

つまり、普通の国民が別荘を持てたのだ。

翻って、西側諸国はどうだろう。別荘を持てるのはブルジョアしかいない。勝ち組しか別荘を持てないのだ。

その後、テレビか何かでロシアだったろうか、やっぱり多くの者が別荘を持っていることを知った。

出物でいいから別荘が欲しい。

私はブルジョアでも勝ち組でもない。出世どころか、潰されて定年を迎えることができなかった。子どもを持つこともできなかった。何の成功もない。
でも、子どもも居らず、飲まず、打たず、買わず、吸わずの人生だったし、実家にそのまま住めるというカーストにも恵まれたから、ギリ、出物なら何とかなりそうなエセ勝ち組に指一本引っかかっている。

もうこれ以上、酷暑に苦しむのはご免だ。下界には住めない。

ちなみに私は共産主義者ではないが、資本主義者でもない。
どっちにもメリット・デメリットがある。指導者(=政府・政権)次第だ。
共産主義もスターリンが出れば、ああなってしまうし、資本主義も鄧小平や習近平が牽引すればああなってしまう。

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