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「私たちはどう生きるか」~財政危機の企業にて思うこと~

現在私の勤める会社が財政危機に瀕しているようです。
リストラされる従業員が出てきており、賞与はもとより報奨金などの成果報酬金もなくなりました。

会社の行く末に不安を感じたのでしょう。自発的に辞めていく社員も増えています。「優秀」と評価されている人ほど辞めていく傾向にあるようです。

私はしがないシステム担当者ですが、それでも会社の空気をある程度読む力を持っています。そして、最たる原因にも気付いています。

経営層に危機感がない。
これが最たる原因です。

そう思う事例をいくつか挙げてみましょう。

①思い付きで事業を開始してしまう
 ⇒理論、データに基づく戦略を立てないまま事業を開始するきらいがあります。感情で行動してしまうんですね。単に「やってみたい!」という経営層の思いがGoサインとなり、事業がスタートします。

もちろん結果は赤字となります。

②財政状況を把握していない
 ⇒毎月の収支状況を見、純利益がどれくらい出ているかを知らないようです。現場社員が必死に稼いだ経費を湯水のように使い、かなりの贅沢をしています。噂を聞いたにすぎませんが、役員報酬は我々一般社員とは全く桁が違うようです。

ここ最近ようやく気付き始めたのか、少しずつ節制に努めているようですが、時すでに遅しかもしれません。

③外部の忠告を聞かない
 ⇒当然、税理士の方からは毎月のように指摘を受けているようです。雰囲気から察するに、税理士の方も経営層に呆れている節があります。コンサルなども利用しているようですが、結局アドバイスを聞き入れることはないようです。

そのコンサル料は月に数十万円にのぼります。
聞き入れないアドバイスに数十万円。
もはや理解ができません。

④学ばない
 ⇒過去の経験から学んだり、日々自己研鑽に励むことをしないようです。一般社員でも知っている一般常識を、経営層が学んでいないのです。

・従業員を勢いで解雇する(当然、訴訟となりました)
・社則を理解していない(社則に書いてある条項を「ウチの会社ではその制度は取り入れていない。」と断言します。社則の意味がないですね。)

・今までのやり方を見直さない
 ⇒時代は常に変化しています。が、古い体質から逃れられないようです。「アナログのやり方のほうが心がこもっている」という思いが強く、今でも直接取引先に赴いて手渡し、メールやその他のツールで済むところを電話で対応…ということを続けています。

直接の対応は、相手の時間を奪います。
(これは社内の業務でも同じことです)

先方もできる限り手間は省きたいはずです。
相手あっての商売ですから、相手の意向をまず確認すべきなのです。

社内においてもそうです。
毎月高い交通費、宿泊費をかけ、定例会議がレンタル会議室で行われます。
リモートで十分です。

…と、社内の問題点を挙げればキリがないのですが、私はこの状況下をチャンスと捉えています。このような状況の中、会社はどうなっていくのか。他の社員達はどうなっていくのかを見ることができるからです。

その中から学べることが必ずある、と考えています。

もちろん私自身もリストラの憂き目に遭うかもしれません。
財政の立て直しが出来なければ減給もされるかもしれません。

ですが、悲観はしていません。
というのも、私は自分で事業を興すことに決めたからです。

軌道に乗るにはそれなりに時間がかかるでしょう。
ですが、会社で学べることは学んでおき、経験を積めるところは積んでおこうと思っています。辞めることはいつでもできますから。

また私の場合は会社で唯一のシステム管理者なので、仮にリストラされるとしても、そうすぐにはならないと予想しております。

環境がどうあれ、自分で実力をつけていけば恐れることはない。
自立心があれば、周りに振り回されずに生きていけます。

私はこう、生きていこうと思います。


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