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【クトゥルフ神話TRPG】「水生桜」リプレイ小説 Episode 7 -再会、そしてシナリオブレイクへ-

※※※注意※※※

本リプレイ小説にはクトゥルフ神話TRPGのソロプレイシナリオ『水生桜(みぶざくら)』のネタバレが含まれています。

少しでもプレイする予定がある方は、今すぐブラウザバックしてください。


シナリオ名:水生桜(みぶざくら)
シナリオ作者様:DEN助

BOOTHにて無料配布されていますので、詳細は以下のリンクからご覧ください。

*フリー配布*クトゥルフ神話TRPG用ソロプレイシナリオ『水生桜(みぶざくら)』

素敵なシナリオを作成されたDEN助様に感謝申し上げます。

それでは、物語の続きから始めましょう。


10.弟古井との再会

KP『雨脚が強くなる中、お宿り岩まで辿り着いたあなたは、現在洞窟の中にある桜の封印と対面している所だ。』

PL : その前に、ライターをカバンから取り出したい。カバンには何が入っている?
KP : 七個の物品が入ってるね。

①空気銃  ②塩のペレット 20 個(①の弾丸)  ③マチェット
④光沢のある木片  ⑤手帳  ⑥解読不能の古文書  ⑦ライター&燃料

PL : いろいろ気になるものはあるけど後回しで。桜の小瓶の中身を封印に振りかけてから、ライターで火を付けます。


KP『あなたが封印に火をつけると、瞬く間に炎が全体に燃え広がり、一瞬にして樹や根っこは消滅してしまいます。洞窟の奥からは、清涼な空気と共にどこか懐かしい桜の香が漂ってくるでしょう。』

緋利木 / PL : 奥へと向かいます。どうなってる?

KP『洞窟をさらに進んだあなたは、ついに最奥部の空間に辿り着きます。柔らかく発光する桜色の縄格子が洞窟のこちら側と最奥を分断しており、その先には水を湛えた空間が広がっています。そして、そんな格子の向こう側には、あなたに背を向けて何かと話す裸の弟古井が見えるでしょう。』


PL : 考えるよりも先に手が出そう。ということで、まずは【武道】×【キック】で縄格子を蹴り飛ばします。
KP : 血の気が多いねぇ。ダイスロールどうぞ。

緋利木 茂
CCB<=70 【武道(太極拳)】 (1D100<=70) > 41 > 成功
CCB<=80 【キック】 (1D100<=80) > 85 > 失敗

PL : なんで高い方のキックが毎回失敗するかな。
KP : 今回も対象が固定されていて大きいから、キックは自動成功ってことでいいよ。描写続けます。


KP 『では、弟古井の姿を見たあなたは、考えるよりも先に縄格子に渾身の蹴りをかまします。
足は空中で弧を描き、綺麗に格子を直撃しますが……衝撃を吸収されるような感覚があなたの足に届きます。足先を見ると、縄格子は全く傷つく様子はないことが分かるでしょう。
そして、その衝撃音は洞窟内をこだまします。急に後ろから放たれた音にびっくりしたのか、弟古井は体を捩ってこちらに向き直り……「おにいちゃん、どうしてここに」とあなたに問いかけますね。』

緋利木「デコちゃん!こんなところで何やってるんや!!!風邪ひくで!!!!!」

KP『その声を聴いて、弟古井は目に涙を溜めます。そして、か細い声で、あなたにこう伝えるでしょう。』

弟古井「ごめんなさい……勝手に出てっちゃって。」

緋利木「ごめんじゃ分からん。とりあえず、これ着て。」

緋利木 / PL : 自分の上着を脱いで、デコちゃんに渡します。

KP『では、あなたは自分の上着を格子の穴にねじ込みます。上着は無事に穴を抜け、向こう側にぽとんと落ちるでしょう。
それを見た弟古井は、上着を上半身にかぶせてお礼を言います。』

弟古井「おにいちゃん……ありがと…………。」

緋利木「何があったんか、お兄ちゃんに教えてほしい。デコちゃんは家族だと思っているから、心配なんや。」

KP『そう問いかけると、弟古井は泣きそうな、だけどなんだか嬉しそうな顔をします。そして、暫しの沈黙の後、あなたに一つの要求を伝えます。』

弟古井「……まずは、そのライターを渡して。」

緋利木 / PL : じゃあライターと瓶をデコちゃんの手の上に置きます。

KP『すんなりとライターを渡したあなたに、弟古井は少し安心した様子を見せるでしょう。そして、「ありがとう」と感謝の言葉を伝えてきますね。』

[ 隠しパラメータ ] 弟古井の好感度 : 25 → 40


KP『気持ちが落ち着いたのか、弟古井はあなたに疑問を投げかけます。』

弟古井「おとうさんに会ったの?」

緋利木「お父さん……?デコちゃん、お父さんを思い出したのかい?」

弟古井「……事務所に来てた水生さんが、ボクのおとうさん。あの時直ぐに気づいたけど、それどころじゃなくて……。黙っててごめんなさい。」

緋利木「いいんだ、弟古井ちゃんが無事なら。」

弟古井「それで、おとうさんは何て言ってた?」

緋利木 / PL :流石に素直に死んだと話すのはマズい。何とかごまかさないと……。

緋利木「あぁ、デコちゃんに会いたいって伝えたら、この桜色の瓶とライターを貸してくれたんだ。でも、ここは危ないから無理はしない方が良いって。それくらいかな。」

弟古井「そっか、おとうさんのお陰でおにいちゃんはここまで来れたんだ……。おとうさんに次会ったら、ありがとうって伝えてほしいな。」

緋利木「分かったよ。約束しよう。」

弟古井「あと一つ、聞いてもいい?」

緋利木「なんだい?デコちゃんの頼みなら、何だって答えるよ。」

弟古井「なんでおとうさんのカバンをおにいちゃんが持ってるの?」

緋利木 / PL : やっべ、そのまま持って来てた。なんとか言い訳しないと……。

緋利木「あ、あぁ……危険があるからって、武器やらカバンをくれたんだよ。良いって言ったんだけど、自分は予備があるから大丈夫って。」

KP『弟古井は「ふーん……。」と言いつつ、あなたの方を疑うように見つめてきます。これ以上、この問答を続けてはいけないとあなたは悟るでしょう。』

[ 隠しパラメータ ] 弟古井の好感度 : 40 → 30


緋利木「まぁ、その話は置いといて……。デコちゃんを助けるためにここに来たんだ。お兄ちゃんに出来ることは何かないかい?」

弟古井「ありがとう……。でも、これはボクにしかできないことだから。おにいちゃんは帰って。」

緋利木「どうしてそう言い切れるんだ?二人で協力すれば、解決できるかもしれないだろ?」

弟古井「……ここは危ないから。おにいちゃんには、死んでほしくない。」

緋利木「じゃあデコちゃんだって危ないじゃないか。1人で放って帰るなんてこと、出来っこない。むしろ、あの日救ってもらった命だ。デコちゃんのためになるんだったら、なんでもするよ。」

弟古井「…………。ううん、やっぱりダメだよ……。おにいちゃんを巻き込むなんて……。」

緋利木「いいや、それは違うね。お兄ちゃんはデコちゃんの家族だ。家族を助けるなんて当たり前のことだろ?」

弟古井「…………………。」

KP『弟古井は貴方の言葉を聞いて、心が揺らいでいるようです。あと一押しで説得できそうです。』

[ 隠しパラメータ ] 弟古井の好感度 : 30 → 40


PL : よし!ダメ押しのダイスを振るぞ!心の鍵を開けるということで、【鍵開け】で振れる?いや、流石に無理か?
KP : (RPが良かったからいいか。)……許可しましょう。一応、用意してたのは【言いくるめ】、【説得】、【信用】、【心理学】、【目星】と【弟古井からの好感度】ですね。
PL : 好感度か、それだと目標値はいくつになるんだ?
KP : 分かりませんね。振ってみてのお楽しみです。
PL : じゃあここは鍵開けで。ここをミスるわけにはいかないんだ……!!!

緋利木 茂
CCB<=70 【鍵開け】 (1D100<=70) > 1 > 決定的成功

PL : ……あ。
KP : ………..あ、あぁ、あああああああ!!!!(発狂)

この瞬間、本セッションは運命の女神様によって破壊されたのだった。

[ 隠しパラメータ ] 弟古井の好感度 : 40 → ∞

[ 時間経過 ] STEP Counter : 5 → 6


※KP小話
中盤の時間がかかるRPパートが全部飛んだから、結果論で言えばこの1クリは素晴らしかった。しかし、そのRPパートがシナリオの醍醐味でもあり……うごごご。
でも、この後の処理が激重になったのでやっぱり絶対許早苗。


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