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【アニメレビュー】ブルーアーカイブ 第一話感想 : よくある「可愛いし作画もいいけど面白くないアニメ」

初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。

朝霧くもりです。


さて、2024年春アニメもついに始まりましたね。

今回は大人気ソシャゲであるブルーアーカイブがアニメ化されたとのことで、第一話を視聴した感想をお届けします。


色々と賛否両論分かれていましたが、個人的見解をお伝えできればと思います。
なお、筆者はソシャゲ未プレイの初見勢です。

それでは行ってみましょー!


※辛口評価しますので、好きな作品の批判を受け入れられる方のみお読みください。


第一話のあらすじ(ネタバレはないです)

砂漠化が進行する?世界で、その波に飲まれた学校があった。

学校名は「アビドス高等学校」。
生徒は5名しかおらず、借金返済のため「対策委員会」として日々銃火器を使って日銭を稼いでいた(?)

物資が枯渇気味だった中で、「連邦生徒会」から派遣された先生が学校に到着する。
そんな中、「ヘルメット団」が学校を襲撃する。

ヘルメット団は学校の占拠を目的とした組織であり、数の暴力により生徒たちはどんどん追い詰められていく。
しかし、先生の統率によってなんとか撃退することが出来たのだった。

良かった点

キャラがかわいい

水着ホシノだけ動画で見たことがあったのですが、やはりブルアカのキャラデザは随一だと思いました。

二次創作でたまに見かけるけど超かわE (引用:ブルーアーカイブ公式HP


また、キャラの行動の違いが描写されていた所から、キャラ付けがしっかりなされていたと思います!


アニメーションが美麗

彩度薄めで透明感のあるシーンが多く、世界観に合っていました

また、キャラの起き上がり動作なども細かく書かれており、気合が入っているなぁと感じました。

顔がアップになるシーンも非常にきれいでしたね。


翠眼、大好き! (引用:© NEXON Games / アドビス商店街


オープニングはやりすぎだと思います……。(場面転換し過ぎで脳の処理が追いつかない)


良くなかった点

初見には意味不明の世界観

毎シーン情報をぶっこんでくるので、キャラは辛うじてついていけましたが世界観はアウトでした。


具体的には、

  • どんな世界か

  • 人口や種族

  • なぜ銃火器があるのか

  • 各人物の目的

  • 主人公達の立ち位置

がさっぱりでしたね……


通常、SFやファンタジーを含むアニメは世界観の説明から入るのが基本です。

主人公たちの登場する場所がどんなところか、その中で主人公はどんな立ち位置なのか、目的は何かといった全体像が分からないと、膨大な世界観の前に頭が整理できません。


例えば不朽の名作である蟲師では、超常現象が存在する自然の中で、主人公が問題解決をしながら放浪している様子が一話で描かれます。

世界観も江戸時代の農村部というのが推測できるため、見ている世界や主人公の立ち位置が一話の時点で整理できます。


一方、ブルアカではそもそも地球なのかそうでないかも分からず、文明レベルも分かりません。
その世界がどういった状況なのかも見えてこないし、生徒会関係も話に出てくるだけで説明が一切ありませんでした。

そして、何故銃撃戦をしていて死なないのかも……。

いわゆる、視聴者を置いてけぼりにしている状態です。


主人公たちの目的も「廃校を阻止する」でしたが、何故そう思ったのかが全く分からないんですよね。

そもそも私たちの居場所だからと言われても、自分たちが想像する学校と違い過ぎて状況が見えてきません。

理解する前に、「転校はないのか?」、「なぜ生徒が仕切っているのか?」、「そもそも学校は学びの場ではないのか?」などの疑問が多く出てきて理解を妨げてしまいます。


そう言った問題を解決するために、そもそも一話のあらすじはもっと上位のレベルで説明すべきなんですよね。


例:

文明レベルは地球と同じか上で、動物が人間のように繁栄した異世界がある。
そんな世界では、銃撃戦の戦果が物事の取り決めに大きく影響する。

動物度が高い種族は銃を扱えないので被支配者層であり、人型の種族は支配者層に属する。

学校は、人型種族に銃の扱い方を教えることで、支配者を育てる機関である。
いわば、「学校」自体が国の重要施設である。

しかし、現在は砂漠化によって使える土地が少なくなっており、学校数が減少している。
この結果、学校を管理する学生と学校に通えていない学生の間で争いが起きている。

連邦生徒会は学校側の組織であり、学校を管理する学生にたびたび支援を送っている。
廃校寸前とはいえギリギリ学校を保っている「アビドス高等学校」を守る主人公たち「対策委員会」の前に届いた支援が、人型種族の中でも特に知能に優れたヒト遺伝子100%の先生であった。


……とか。

※今考えた設定で、実際のブルアカの設定ではありません。


ソシャゲ原作では、こういった背景情報を省いてミクロな世界観の説明をするから、視聴者がよく置いてけぼりにされるのだと思っています。


心情描写がなく感情移入ができない

設定がてんこ盛り過ぎるせいか、出てくる人物の心情描写が全くないんですよね。

どこ行ったとか何したとか、表面的な会話だけで行動原理が見えてきません

よって、「学校が居場所」とか、「学校を占拠する」がどういった感情から出てきたものなのか分かりません。

分からないものは面白くないので、描写としてはきれいだが面白みのない話になります。


ヤケクソの戦闘シーン

途中までは日常ものかなーと思っていたら、最後に謎の戦闘シーンがありましたね……。

もちろんそれ自体が悪いことではないのですが、ブルアカでは見せ方が悪かったように感じました。


急に敵が現れて、生徒だけだと太刀打ちできず、先生が戦場に立つと上手くいく。

先生が射線バリバリ通る所から相手にも聞こえるように司令するものだから、ギャクとシュールの境目でもにょりながら見ていました。

例えるなら面白くないミギとダリみたいな。


奥の黒い影が先生。バリバリ見えとるやんけ。 (引用:© NEXON Games / アドビス商店街


また、弾が不足しているとか言いながら確殺のために無駄弾を打つ始末。
バカなのかなって思いました。


世界観は追いきれないのに細かい部分は詰められていない所から、雰囲気を楽しむアニメなんだな!と私は割り切りました。

なお、キャラが可愛いだけで面白くはない模様


第一話総評

キャラが可愛いし作画も良いけど、世界観についていけないアニメでした。

また、かなりギャグ寄りということで、ブルアカもよくあるような美少女動物園と一緒かと残念な気持ちがあります。


世界観が深掘りされれば内容によっては面白くなると思うので、とりあえず視聴自体は継続します。

ただ、これ以上キャラが増えるようであれば脱落でしょうね。

総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちCランクとします。


なお、私が一番この作品で評価しているポイントは、動物系キャラの耳問題を躊躇なく描いた点です()


〆の挨拶

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!

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