年々、難しさは増すように思えて
新年度が始まりましたね。今年も非常勤生活を続ける私は、例年と同じく大学教員公募戦線を見張って、少しでも可能性があるところについてはメモを取っています。家庭の事情で今の家から何とか通える範囲で勤めたいのだけど、そうすると一気に選択肢は絞られるし、いわゆる三大都市圏、競争率も馬鹿高い。パートナーはどこまでそれを肌感覚として理解してくれているのかな、と思うこともありますが、きっと彼女なりに理解しようと頑張ってくれているのだと解釈して応援を力に変えています。
タイトルの件ですが、そう、そのまんまなんだけど、年々自分が専任職に採用される可能性が下がっていくように感じられます。採用される難しさが増すように思える。それは、うーん、シンプルに私の就くような職位に対する年齢的なこともあるし、非常勤講師をしながら家族を一馬力で養って(今年度は健康上の理由で仕事を減らした都合があり、実家にかなり助けを借りていますが)、「そのうち専任になるし、売れないバンドマンみたいに夢潰えた場合は真面目に働くよ」と言える一般社会に馴染める年齢的なリミットのこともある。もしどれだけ足掻いても専任職が取れなかった場合、(戸籍上、履歴書上)職歴のない未婚の女性として無事に民間企業に勤められるリミットというのが、きっとあるのだろうと思っています。例えば40歳まで専任目指して非常勤講師して(そんな体力があるとしてだけど)、貯金もろくにできず、さてそろそろ諦めて民間に行こうか、なんてできるんだろうかという疑問があって。アカデミアを離れた友人も35歳が限界だと思うと言っていて、私は今33歳、年末には34歳になる年齢で、もう時間はあまり残されていないわけです。
数日前に出た求人公募で、全然業績を求められない、あんまり研究はできないかもしれない、長期だけど任期つきの公募があって、気になっています。毎年のように複数人の募集があることからしても、コマ数の多さからしても、いわゆるブラックなんじゃないかなあ……と去年までは思っていたのですが、今年はもう背水の陣を敷いて、そこにも突入してみるべきか、と思うようになりました。というか、もはや、そこで雇ってもらえなかったら諦めなきゃいけないレベルなんじゃないか、とか思ってしまって、それは大学にも自分にも失礼な考えだぞとかぶりを振ってみたり。自分がこれまで頑張って稼いできた業績も(就活のために論文を書いてきたわけではないと自分に言い聞かせたくはなるけれど)、自分がこれまで頑張ってやってきた教育も(同じく就活のためではないけれど)、何も評価されない書類選考にちょっとどんよりプライドが傷つく部分もあるけれど、そんなことを気にしている段階は過ぎているんじゃないかと思います。ふう。
ひとまず、一昨年にとある本務校を一年で辞めるにあたり「しばらくは推薦書は書かない」と宣言されてしまった恩師に今年あたり推薦書書いてもらえないか打診のメールを送りました。色々思うことはあれど、先生が誰よりも私の強みをよく知っているのは間違いないからね。お返事が頂けるまで胃が痛い。もしかしたらまだ断られるかもしれないけれど、そうなったら別の先生にお願いすることになるな。大丈夫、味方はいる。というか先生も別に敵になったわけではないし。頑張る。頑張るぞ。頑張りますよ。
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