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#7 Netflix『サンクチュアリー聖域ー』女性にもおすすめしたいと思った、女性記者から見た聖域の話

やんわりと話の内容やあらすじが書いてありますので、前情報なしに見たい方はお控えください。

今日は、Netflix『サンクチュアリ』について話したい。

どこかで聞いたフレーズだが、かなりざっくりとどんな話か説明すると「スラムダンクの相撲版」と言える。
そもそも相撲に興味がないし、スラムダンクも読んでない、世代じゃないよ、という人もいるかと思うが、知らない人こそ「こんな世界が、、、!」と楽しめる部分が多いのでは?

感想は人それぞれかと思うけれど、私的には忽那汐里さん演じた女性記者を通した目線があるおかげで、単なる相撲好きのための相撲ドラマではなく、相撲に関心のない人や女性でも見やすくなっていると思う。

そんな彼女の役どころをお伝えすると、新聞社に勤めるおそらく20代後半、帰国子女の記者。花形(?)の政治部にいたが、上司からGOサインをもらって書いた記事が問題になり、上司に守ってもらえず、相撲を取り扱う部署に異動なってしまった。
あらゆるハラスメントにいちいち敏感に反応し、とんがってる少し絡みづらい性格の持ち主で、相撲に興味もないし、始めは相撲に興味もなく、古巣の政治部復帰を目指す。

そんな彼女から見た相撲界は、異常な世界だった。
女人禁制が残り、執拗な指導に、理不尽なことがまかり通ってしまう様子に唖然とする。
彼女から見れば、非常識ともとれるその世界は正に「聖域」。
当初はそんな俗世離れした相撲界の様子を記事に書こうとするが、しだいに主人公の不良少年、猿桜を通し相撲にのめり込み、純粋に記事を書くことを楽しむようになる。

とまぁ彼女から見た物語のあらすじはこんな感じだと思う。

どんな業界も多かれ少なかれ、まだまだ男性社会は残っているところがほとんどかと思う。
彼女が勤めている新聞社もそのような雰囲気を持っており、自分と不倫していた上司も社長だか何だかの娘と結婚しており出世していく。

そういった世界だ、と納得してその世界の住民になるには時間がかかる。
主人公の猿桜も同様に、はじめは相撲の礼儀、礼節、基本の四股などガン無視して己の力だけで相撲を取ろうとする。
途中で自己流ではどうにもならず打ちのめされ、心を入れ替え相撲に打ち込むようになる。

女性記者も猿桜も同様にその世界のルールを自分の中に落とし込んで、一歩ずつ前に進んで行ったんだね。

力、権力、貸し借り、金、美貌、人脈。。。
どんなときも自分の実力が正しく評価されるわけではない。
いろんな力が働いてこの社会は作られている。
そして、そういった社会はこの先も存在し続けるのだと思う。
よく女性が社会で活躍するには、と議論になるが、男性が男性社会で生き抜いて行くのは、それこそ闘いだなぁ、とぼんやりと思った。


じゃあまたね!


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