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素っ気なくする意味がないから

高校は都内の女子校でした。
校内の生徒は全員女子です。
おまけにお隣りは系列の中学校なので、こちらも女子ばかり。
男性教諭以外、全員女子でした。

そんな女子校は私にとっては、とても気が楽でした。
けれど、ある時、外野から見ていたら、女子って面倒くさいと思うことがありました。

私の席の後ろのクラスメイトは、中学校から上がってきた、クラスの中でも派手でやんちゃなグループの子たちと仲良くしていました。
けれど、何があったか知りませんが、急にずっと仲良くしていたグループの子たちから、
「ハブられる?」要は仲間はずれにされるという事態に陥ってしまったのです。
毎日楽しそうな彼女の顔が曇っていくのが感じ取れました。
元々、仲間はずれにされた彼女と、そんなに仲良くも無かったので、急に色々話しかけるのも引かれるかな?と思い、前からまわってきたプリントを、どうぞと笑顔で渡すとか、私は普通に接しました。
だって、私は、その子から被害を被っていないし、冷たくする理由も無いから。
素っ気なくする意味もなかったから。

私が普通に接しても、派手なグループの子から、
「あの子、嫌な子だから、無視しなよ」
とかも言われない、私自身が関わりを持たれない立ち位置だったので、私は私の接し方で彼女に接しました。
すると、曇っていた彼女の顔が、明るくなりました。
その時、私は、何だか良かったなと思いました。

30年以上も前の昔の記憶を書いてみました。

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