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ドラマ「東京タワー」3話感想 透、かわいい

注:石田衣良『娼年』のうっすらとしたネタバレが含まれます。気にされる方は閲覧をご遠慮ください。

と、透が、透が、かわいい。
3話にきて、小島透が、か、かわいい。
あんなに若いなあ、苦いなあ、と思って見ていたのに。

1話では透が若く苦く、

2話では詩史さんが人間界に降りてきて、

3話では透がかわいい。

これは一体どうしたことか。

とりあえず3話、考えていこう。

透と耕二の教室でのシーンは、映画を思い出して面白かった。尤も映画では、耕二も声を潜めていた気がする。
突き抜けて面白い、そして痛いところをついてくる冷静さも持ち合わせたげんげんの耕二、好きだなあと思った。

耕二は透にとって、痛いところをついてくる。
耕二が「相手が人妻じゃさ、彼女にはなんないっしょ」と言った時の、透。かわいかった。
あ、ここからかわいくなったのだ、透は。

その前の、透の耕二への「二股じゃん」発言には「いやお前、それ言うなら不倫じゃん」と思って、へあー?と見ていたのだが、いかんせん、「彼女にはなんないっしょ」と言われた時の透はかわいかった。

しかも、その後詩史さんへのプレゼントを買いに行った際に「彼女が」と言うのだ、店員に。
耕二と白石さんとの居酒屋のシーンでも、「彼女」と言う。

透の中では詩史さんは紛れもなく(パートナーという意味での)「彼女」と言うべき存在で、それは純粋な恋である。
相手には法的に認められたパートナーがいるけれども、そのことは透の恋には関係なく、透たちの恋にも関係ないと、多分透は思っている。
耕二や周りから見ればそれは不倫、と名のつくものであっても、透にはそこが見えていない、というか、見えていると思っていても見えていない。「そうじゃないんだよこれは恋なんだよ!」ムーブをかましてくる。
なんかもうそれが、一周回ってかわいく見えてきた気がする。かわいい。

詩史さんの、透にプレゼントを貰った時の様子もかわいらしい。
そう、詩史さんもとてもかわいらしく、人間味を増している。

詩史さんのパーティーでも透はかわいい。拗ねて、嬉しくなって、かわいい。
一緒にウォッカを頼んで、抜けていく。好きなシーン。透がとても嬉しそうで、悲しげで。
詩史さんに「私は、あなたといる時の私が、一番、好きよ」と言われた後のモノローグ。透の喜びが滲んでいる声だった。

詩史さんとピアノのコンサートに行くのも、わ〜!と思った。
映画では、手を握るの、透の方からだったかなあ。詩史さんのほうだった気がするなあ。違うかな。

透、「詩史さんは、どうして結婚しているの」とか訊いちゃう。かわいい(そしてこの台詞が私は好きだ)。
多分、夕食なら俺がずっと一緒に食べるよ!とか思ってる。かわいい。

白石さんが、石田衣良『娼年』の、メグミのような動きをするのではないかと私はワナワナ震えているのだが、どうなるのだろう。

なんだかとにかく楽しかった、見ていて。
透、かわいいし。
透と詩史さんの心が通じているのがはっきり可視化されて。
最後、透かわいそうだけど。永瀬廉史上見たことない顔してたけど。
でもかわいい。

そして耕二、常に「うるさい」と言われていて笑う。

耕二が喜美子さんを「天女」みたいだった、と言うのがなんか好きでした。

喜美子さんのランジェリー、解釈一致でした。うれしうれし。サロンバイ、ですね。なんとなく他にあるような気もするけど、そうでない気もする。なんか、わかる、そんな感じ。ウンナナとかもちょっと頭にあったけど、耕二と一度抱き合ってからの喜美子さん、なのでサロンバイ、うん、いいなあ。これからどう変化していくか、が見たい。絶対に変化していくところ、と思っている。個人的にはリズなのですが、どうだろう。

詩史さんのランジェリーは、私の中でペルラと決まっています。今の状況ではほぼ不可能であれど(不可能ではないのだけれど)、彼女が身につけるのはラペルラしかない。
江國香織、ランジェリー 、とくればペルラ、というのが頭にあるのも大きいとは思う。
それでも今、で考えるなら、どこだろう……。
ワコールディア、と思ったら大分前に終了していた。悲しすぎる(知らなかった自分も悲しすぎる)。ワコールディアだよ詩史さん!
え、じゃあどこだろう。ランジェリークは少し違う気がするのだ。何故か。
リズも違う、オーバドゥも。
エクセリア、と思うけれども、何かが違う。
……カリーヌジルソン?一周回って?ええと、暫定カリーヌジルソン……。
あ、チヨノさんのところでオーダーしている姿も目に浮かぶ。
うーん、迷います。


とにかく、小島透、かわいい。そんな3話でした。

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