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チョコレートさえあれば、ゼウスに幸福で勝つこともできる

バレンタインデーが好きだ。

私は暗めの会社員で、イベントではしゃぐタイプではない。

バレンタインデーに思い入れがあるわけでもなければ、チョコレートが特別好きなわけでもない。

それでもバレンタインシーズンになると、毎年世界から大きな幸せを受け取っている。



おめかししたデパートがくれる幸せ


バレンタインデーのような季節のイベントが近くなると、いの一番にデパートが色めき出す。

何かの商品販促のためにぬいぐるみや着ぐるみが駆り出されていたり、馴染みのお菓子に愛らしい似顔絵や可憐な装飾が施されていたりする。

こういった商業的な戦略は冷笑されがちだが、これはまさしく文化のあり方だと思う。

季節のイベントは社会全体に認知されており、参加が容易だからだ。


人間は1人では生きてゆけず、全員必ず社会に帰属している。

だから社会に存在を認められるという感覚は、
「私はここにいてもいいんだ」という大きな安心感に繋がる。

そしてバレンタインデーのようなイベントへの参加は、そういった安心感を作り出しやすくしてくれる。

参加といっても、別に誰かにチョコレートを送る必要はない。

バレンタインデーに向けておめかししたデパートに感心し、時には美味そうなチョコレートに手を伸ばす。

これだけで社会への帰属を実感し、本質的な幸せを得る事ができるのだ。


いちいちこんな事を考えていたわけではないが、私がバレンタインデーを好きなのは、こういった理由からだと思う。



チョコレートさえあれば、ゼウスに幸福で勝つこともできる


ただよく考えてみれば、私たちが文化に関与しているのは、バレンタインデーのようなイベントに限った話ではない。

朝食のパンを買う時も、暇つぶしにYouTubeを観る時も、いつでも社会の一部として存在を認められながら、文化的に生活している。


古代ギリシャの哲人エピクロスは人生の目的を
「体の健康と心の平静」としていた。

体の健康は一旦置いておくが、
情報社会を生きる現代人にとって、心の平静とはなんとも難しい話である。

しかし日常のちょっとした事で社会への帰属を実感し「私はここにいても良いんだ」と思う事ができれば、少しはエピクロスの言う人生の目的に近づけるのではないかと思ったりした。


ちなみに私は哲学に全く明るくなく、かなり勝手な解釈をしている。

エピクロスに関する記載はあまり間に受けないで欲しい。

記事の最後におすすめのお菓子を紹介するので、それに免じて許して欲しい。


話を戻すが、エピクロスは

「体の健康と心の平静は、飲酒や美食、性的享楽によってもたらされるものではない」

「パンと水さえあれば、ゼウスに幸福で勝つこともできる」

というような事を言ったらしい。

勉強不足で理解が難しいが、
おそらく「足るを知る」という事だろうと解釈した。


私は刺激に慣れきった現代人なので、残念ながらパンと水だけで満足するのは少し難しい。

しかし色とりどりのチョコレートと、それらを通して感じる社会や文化との繋がりは、確かに私を幸福にしてくれている。

もしかしたら、
バレンタインのチョコレートさえあれば、ゼウスに幸福で勝てるかもしれない。



おすすめのお菓子(通販)


最後まで読んでくれた方に、私の好きなお菓子を三つ紹介したい。


一つ目:ゾッター ハンドスクープミニ
板状のチョコレートの中に、色々な味のクリームが入っている。
結構クリームの味がしっかりしていて、いろんなチョコレートを試してみたい人におすすめ。
リンツが好きな人は好きかも。
イエローコレクションはアルコール未使用だが、アルコールが入ってるレッドコレクションもある。


二つ目:テオブロマ ボンボンショコラ
今まで食べたチョコレートの中で一番美味しい。
「アントニオ」というバジルのボンボンショコラが入っているのだが、これを初めて食べた時には未知の美味しさにひっくり返った。
優しいあなたには絶対に食べて欲しい。


三つ目:OVEN.Y. ミトンレーズンバターサンド
ミトンの形をしたレーズンバターサンド。
見た目の可愛さに劣らず、味も美味しい。
手土産におすすめだが、要冷蔵なので注意。
このお店のタイガーチョコレートもかなり美味しかった。
商品ページのリンクがうまく埋め込めなかったので、お店のページを添付する。


もうバレンタイン当日なのでプレゼントには間に合わないかもしれないが、美味しいので是非一度食べてみて欲しい。

それでは、ハッピーバレンタイン。

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