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なぜRESP-ectsは無敗優勝を達成出来たのか

皆さんこんにちは
スプラトゥーン甲子園2023全国大会小学生部門で
優勝したRESP-ects(以下RESP)の監督をしていたクーチンという者です

約1年続いたスプラトゥーン甲子園2023もついに終わったという事で、自分がやってきた事を形に残したいと思いこの度筆を取ることにしました

自分にとっては初めての試みですが、興味があれば最後まで読んでくれると嬉しいです


自己紹介

スプラトゥーン2からスプラを始め第4回からスプラトゥーン甲子園に参加
第4回沖縄ベスト8
第5回近畿day1準優勝 北海道day1ベスト32
第6回関東day1一回戦敗退 ←RESPと同じ日にまさかの初戦敗退😢
スプラ甲子園参加を志すにあたってナワバリ対抗戦もよくやるようになり、早6年もナワ対をやり続けています


RESP-ectsの監督になる事になった経緯

リーダーのシューマさん(Xアカウント 08Shuman)とは約5年前 彼が2年生の時に私のツキイチリーグマッチの募集にきてくれたのがきっかけで知り合いました
そして第5回関東甲子園 シューマさんがLC3というチームで出場しようとしていた時に「監督をしてくれないか」と声をかけてもらい 関わらせて頂いた結果 彼らはベスト4まで勝ち上がり、それからナワバリの事に関してシューマさんから頼ってもらえる様になりました


第五回甲子園の時のシューマさん
この時も関東day1だったんですね


他にも シューマさんから大会に誘ってもらったり一緒に色んなゲームをしたり等の交流がありました

甲子園開催が発表された2023.2/6当日に「小学生部門のチームを作るのでコーチお願いします!」と連絡が来たのを覚えています


スプラトゥーン甲子園2023年の開催発表の日に連絡がきました
(掲載許可は取っています)


はじめに

さて、この文章のタイトルは「なぜRESP-ectsは無敗優勝が出来たのか」ですが、これを読んでくださっている方々はどうお考えでしょうか?

リーダーのシューマさんが圧倒的に強かったから? エリモモさんをはじめ4人全員のXPが高かったから? それとも監督の教え方が上手だったから?

1年間監督をしてきた私の見解は「どれも違う」です
実際の所どういう要因が彼らの無敗優勝に繋がったのか それをこれから説明していこうと思います


本番までに4人全員が勝ち筋を掴めるチーム作りが出来た


これはどういう事かと言うと
"チームとして理想の勝ちパターンを持ちながらも、それがどこかで崩れた時も4人それぞれが自分の判断で勝ちに持っていける選択肢を持てていた"
という事です


具体的に、RESPの理想の勝ちパターンとして

残り50~40秒 エナスタの攻めで人数有利を取って盤面を有利にする

30~10秒        有利になった盤面をシューマさんとエリモモさんが一人ずつカニタンクを切り最後のライン上げを狙う相手を倒し進行阻止をする

20~10秒        ミサイルを入れて残りの敵を倒す


という流れがありました

しかし、実際の試合では予想外の事が無限に起こり得ます
抱え落ちによって最後あるはずのSPが使えなくなってしまう、ラストは多少無理をしてラインを上げなければいけない等

そういった時に、自分のミスや相手の動きを通されてしまったメンバーが悪いで終わらせるのではなく 勝ち筋が掴めそうだった時の話をしたり、実際リカバリー出来て勝てた時はそのプレーについてチームに共有してあげたりしていました

それによって様々な状況で起こったことを正しく経験として積み重ね 勝ちパターン通りにいかなくても勝てるチームに仕上がっていきました

特に、ミサイルのタイミングを固定してしまいがちなラクト(ぽんすけさん)が自分の判断で臨機応変にミサイルを切る事が出来たり
デスを恐れるあまり消極的になりがちなエナスタ枠(リョーさん)が人数不利時でも相手のライン上げに対してキル圧をかける動きが出来たりしていたのは他のチームに比べて明確に差が出ていたポイントだったと考えています


最後カバーキルを取りに行った後フリーで盤面を塗りにいくぽんすけさん


より格上との練習を重ねる事で小学生の枠に留まらない程のチームに成長出来た

約1年間コンスタントに練習してきたRESPですが、その練習期間の1/3は一般の部の最上位勢と練習を重ねる日々でした

10月初旬までは基本的に平均XP2800相当の相手と練習をしていたRESPですが、全ての各地区予選が終了した事により 対戦相手が激減した事で全国代表やオンライン甲子園突破を狙うチーム相手で練習していくしかない状況に陥りました

当初はやはり負け越しが多くなり、話し合いの雰囲気は微妙なものになりメンバーのモチベーションもかなり低下していた様に思います

・負け込みに対するメンタルアプローチ

練習の意欲を取り戻して貰うために行ったことは
①対抗戦での勝ち負けを気にするのではなく、練習の場で自分達の試したいことをやりきる事を意識してもらう

②上手な相手のプレーを体験し、それに対して対処の方法を考える機会にしたり 実際に相手の視点を見返すことで技術を盗んでもらう

③小学生部門での立ち位置を確認して貰うために、同じ小学生部門のチームと戦ってもらう

①については練習の度に口癖のようにメンバーに言っていました かの有名なプロゲーマーウメハラさんも「高く飛びたければ深くしゃがめ」と言っていますが、上手くいくことばかりを続けるのではなく すぐ結果が出るのが期待できない事でも 自分自身の動きと向き合いながら練習して欲しいと思っていました

②は試合間に相手のプレーを解説しつつどう対処するのがよかったか考える機会にしてもらったり、対抗戦の後に相手の視点を録画してメンバーに見てもらうことで参考にしてもらったりしました

特に、ラクトの名手としてだいPさんうりえるさんの視点はぽんすけさんに渡してよく見てもらっていました

それから急激に彼のラクトは上手くなっていったので効果のある練習方法だったと考えています

③は純粋に自信を取り戻してもらいたく、対抗戦を組むために私が各地の小学生チームの保護者さんに連絡して回っていました
1ヶ月ほど小学生チームとの対抗戦をやる期間がありましたが、彼らは一回も打開状況になることがなかったです

目的の通り、現状の立ち位置をちゃんと理解し 全国甲子園に向けて気持ちを建て直してくれたと思っています


そうこうしている内に、12月頃には既に一般の部代表チームとも互角以上の戦いを繰り広げられるようになりました

世界大会が終わったらぜひ心の怪盗と真の全国優勝をかけて戦って欲しいところですね

監督がいた


これはどういう事?と首をかしげてしまう方も居られると思いますが、監督が誰であったかは関係なく 観戦で練習を客観的な視点で見るプレイヤーがいた事が重要だったと思います

特に効果があったと感じているのは、対抗戦の試合間や終わった後に感想戦が出来ていた点です

試合が終わってすぐに内容の解説や改善点の話をしてあげることで、試合理解がより深く 正しくなる

それによってさらに良いプレーの定着 ミスの修正がそれぞれが早くなる これが質の良い練習に繋がっていたと考えています

シューマさんのチーム運営能力 リーダー力の高さ

全国大会では抜群の攻撃力と 最終盤面での勝負強さが特に際立っていたシューマさんですが、甲子園チームにおいて彼の真の強みはプレー以外にあると僕は感じています

・シューマさんはチーム内の技術指導を行っていた

僕はチームの中での戦術を考えたり それぞれの役割や立ち回りの話をする事は出来ますが、XPはシューマさんやエリモモさんには遠く及びません

打ち合いの技術の話などは僕に出来るはずもなく、正直シューマさんに全て任せていました

・編成などの話し合いはシューマさんが主導

RESPの編成について私は案を出したりはしていましたが、本番で何を出すかや対抗戦で何を試すか等はチーム内の話し合いで決めていました

そういった時には基本的にシューマさんが「○○持って欲しい」と自分からメンバーに話していることが多かったです

・本番の声かけ

全国大会放送では、試合間に席を立って味方に声かけをしているシューマさんの姿がよく映っていました

あれは本番前に少しだけシューマさんに「ステージ発表の後は席立っても大丈夫だから声かけ出来るよ」とは言っていました
ですが、どう言った事を言えば良いかなど具体的な事は何も言っていませんでした

しかし本番は彼自身がチームの為に何を声かけするべきか考え、見事チームメイトを激励し落ち着かせていました

細かい所ではありますが あれなくして優勝は無かったのではないでしょうか


全国大会でメンバーに声かけを行うシューマさん

まとめ

クーチンから見たRESPの無敗優勝に必要だった要因は

・前線のシューマさん エリモモさんは勿論、サポート枠のリョーさん ぽんすけさんも臨機応変に動けるだけの立ち回りの幅を持っていた

・一般の部の全国代表チームとの対抗戦を重ねることで、チームのレベルがより上がる練習が出来た

・対抗戦を俯瞰から分析し 練習内容を整理してくれる協力者を伴って練習出来た

・リーダーのシューマさんのチーム運営能力が高かった


以上の4つだと考えています

1年間の練習を通して戦術の形を研いでいき 美しい形のチームに仕上がったRESP-ects

その過程に立ち会えた事は本当に誇りに思っています

終わりに

スプラトゥーン甲子園2023では自分の甲子園練習もしながらいくつかのチームのチーム運営に協力させて頂いていました


その中で、今回は一番長く関わらせて頂いたRESP-etsのチーム運営の一部に絞って紹介しました
練習を見ていた時から「優勝は固いだろうな」とは思っていましたが、いざ優勝を決めてシューマさんの涙を見たときはホッとした気持ちと共に熱い思いが込み上げてきました

また、私が他に担当した全国甲子園出場コジャケ学園の事や より具体的な戦術面のアドバイス 選手に対するメンタルケアの方法 チームの運営方法 保護者の方との付き合い方など
まだ書きたい事があるので投稿を続けようと思います

続きに興味があればアカウントのフォローや記事の拡散をしてくれると嬉しいです!

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