妻はうつ病じゃなく認知症だった(4)

こんにちは。

みなさんお元気ですか?それとも調整中でしょうか?人生は色々あります。決して急がずにあなたのマイペースでいてください。全然大丈夫ですよ。
今回は前回に続いて認知症発見までの経緯とその後です。

一般就労が困難になった

耳鼻科や眼科へ行ったり更年期症状を疑ったり、2021年12月にはメンタルクリニックへうつ病の治療を開始。

喧嘩は増えるとともに、言動におかしなことが増えていた。こちらが付けている家計簿を見せろと狂ったように言い出したのもこの頃だったか。諦めて仕事をして給料を入れてくれているならそれでいいかと割り切り会話もなくなっていた。

会話もほぼなくなり数年、2022年12月に20年勤務していた会社を、何の相談もなく突然退職(事実上の解雇だけど、都合退職扱いにされた)した。この頃には病気が進行し、社会性が欠如して一般就労が難しくなっていたんだろう。就労が困難になってようやく発見に至るケースは多いという。

映画と現実の違い

昔、2005年一緒に「私の頭の中の消しゴム」という若年性アルツハイマー病が進行してついには夫のことも忘れるという韓国映画を見て感動して号泣していた。
まさか、それが自身に起こってしまうとは、あまりにも皮肉じゃないか。もはや、映画の内容もなにも覚えていないというのに。映画みたいに突然発症してくれればこちらも楽だけど、徐々に起こるから、現実は辛く残酷でしかない。病気はレアすぎて治験すらないというのに。

今、妻は家にいる時はベッドの上でぬいぐるみを抱いているか、布団に入りあお向けになって上を見ているだけの日々。意味が理解できないから、テレビも本も見れずスマホはほぼLINEだけしか見れなくなってしまった。活字中毒の私からすれば信じられない。本もテレビもほぼスマホもない生活を皆さんは想像できるでしよまうか?
あれだけアクティブで外で遊ぶ事や食事会など楽しい事が大好きだったのに。信じられないような現実。
一般的な認知症とは症状が違うのか。認知症の1%の病気だからその症状なんかマイナーなんだろう。関係者しか分かってくれなさそうな食に対して異常なこだわりの症状。常同行動という、同じものだけを食べ続ける症状とか見ていて辛すぎる。昔は美味しい美味しい、今は不味そうに食べられる辛さ。
意味が分からないから、1つ1つの単語を違う角度から連想ゲームのように説明するしんどさ(パン粉ある?パン粉って何?食パンを粉にしたものです。粉って何?・・・)

もし、タイムリープできても病気の原因が不明なんだから防ぎようがない。結婚を回避したら、大事な息子達に出会えなくなるからそんなことは絶対にできないし。何もできないし手の打ちようがない。

平日が休みの妻に代わって土日祝は子どもを1日中面倒をみていた生活は認知症でも変わらない。子どもたちは私がしっかり面倒見るしかない。私は2人が大学を卒業するまで死ねないな。

早期受診の検討を

少しセンチメンタルになってしまいましたが、妻には6〜7年ほど前に認知症の兆候が少しありました。
もし、皆さんにも言った聞いていないなどが増えていれば、認知症の可能性があるのかもしれません。若くても、若年性認知症には年齢は関係がありませんから。
ちなみに、聴力と認知症の関係や虫歯と認知症のリスクも言われています。妻は一時期聴力低下がありました。知りませんでしたが虫歯も多く先日抜歯し、近くもう一本抜きます。気を付けとくにこしたことはありません。

妻は難病で薬すらありませんが、認知症の種類によっては薬もあり症状を和らげたり遅らせることができるみたいです。早期受診が健康寿命を延ばせられると思います。
違和感を感じたら、早めの受診を検討してください。少しでも楽になる方法があるなら利用してください。妻のような苦しみが減りますように。受診の結果、異常がなければそれはそれでいいじゃないですか!







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