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普通の家族が欲しかった


私の怒りは私に向いている
私はあのとき助けを求められなかった自分をずっと責めている

反応していた体を気持ち悪いと思っている
家族がほしい 安心できる場所が欲しい
いい子だからいていい場所じゃなくて無条件で受け入れられる場所が欲しい

他の子より出来の悪い自分が嫌い
もっと上手くやればお母さんは怒らなかったかもしれない 
もっと上手く伝えたら兄はパニックのようになって自分を殴って襖や障子をなぐらなかったかもしれない

私がもっと上手くやれたら家族でいれたかもしれない 家族がほしい優しくされたい

口喧嘩できる親子が羨ましいムカつくって親に悪態をつけるのが羨ましい

助けてって言ったら私はどこに連れていかれるんだろう

何を聞かれてお母さんはお父さんは兄ちゃんは妹は一体どうなるんだろう 

お母さん泣かないで
お父さんは責めないでほしい
兄ちゃんはなんで酷いことたくさんしたの
妹には何もしてないよね
私が我慢したから妹は大丈夫だよね

兄ちゃん兄ちゃん私がブランコから落ちて唇から血が出てパンパンに腫れて誰かに見られたらなんか言われるって泣いたらそんな奴俺が怒ってやるっていってくれた兄ちゃん
なくなった靴を探してくれた兄ちゃん

なんであんなことができたの 

兄ちゃんは癇癪を起こすと襖や障子や壁にあたって頭を打ちつけて俺なんか死ねばいいっていう
自分で自分の首を絞めてトイレに吐きに行っていた 

私が本当のことを言ってお母さんが信じて兄ちゃんを叱ったら兄ちゃんは死ぬのかな
私が本当のことを言っても信じてくれるのかな
怖い 

ずっとこわいけどきっと耐えていれば終わる
朝ごはんの時間になったら終わる終わるから大丈夫 
なんかよくわからないけどいけないことなんだろうってことだけわかってて誰にも言えなくて上手く笑えてるか分からなくなる 

消えたら誰かどれほど辛かったかわかってくれるんだろうか

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