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ありのままを生きること〜ルチアのラスール物語〜

第1話 初めて心から聞いてもらった瞬間

みなさんこんにちは。
これから、私がコネクションプラクティスと言う学びと出会ってから、最近までの心と体の変容、その時に起きた様々な出来事を交えながら書き綴っていきたいと思います。

2017年6月、その頃の私は、重度の鬱に悩まされていた。鬱を発症してから5年が過ぎても回復するどころか更に悪化して7種類の薬を服用していた。心の痛みを消し去ることができず、自分を傷つけることでその心の痛みを麻痺させていた。

そんな頃、私はコネクションプラクティスと言う学びと出会った。

きっかけは、ホメオパシーとインナーチャイルドセラピーのセッションで担当の先生が受講して「楽しかった。」と聞いたことからだった。
その頃の私は、藁をもつかむ思いで検索し辿り着いたのが、押上で開催される入門講座だった。午前中2時間ならばなんとか頑張れるだろう・・・

HPで見た講師の優しそうな雰囲気に少しホッとしたのを覚えている。
何故かその講師の名前だけが浮かび上がっているかのように見えた。

その名前は、「川口久美子」さんだった。

そう、川口久美子さんことくみくみとの出会いだった。

入門講座で感情とニーズのカードを使ったワークを体験させてもらった。
その時の課題は、うつのきっかけとなった職場でのクレーム対応での出来事を取り扱った。
5年も前の出来事だったが、当時の私はそこで時間が止まっていた。人が信用できなくなって、怖くて話すことが困難だった。電話のコール音で動悸が激しくなって手が震える程だった。

それが、たった15分程度のワークで何かが変わった。

初めて、人に心から聞いてもらった感じがした。

それまで、長い間週1回のカウンセリングをしても変化が見られなかった。
むしろ、更に怒りや悲しみが増していくほどだったのに・・・

氷のようにカチカチに固まった心が溶けていくようだった。

その時の感情に名前をつけて、その奥にある大切なニーズを受け取った時、

「そう、そうだったの。わかってもらえた。」

心が増えるような感動を体験した。

それから、相手に共感してみることになった。

まさか、「あんなに許せなかった上司に対してできる筈がない。」
その相手に初めて共感した。
相手の気持ちやニーズに触れて、上司も大変だったんだな。と心に余裕が生まれた。

それから、いつの間にか電話のコール音で動悸があまりしなくなっていった。人と話す時スムーズに言葉が出るようになっていった。

今までの5年間はなんだったのだろう・・・

信じられない思いだった。

確かな希望の光が灯った瞬間でもあった。

5年前の私は、あの日から変わり始めた。

だけど、あの頃の私は、まさか5年後にラスールになって人に伝えているとは想像ができなかった。

次回へ続く


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