前回に引き続き、2023年9月14日~2024年2月12日まで国立現代美術館の徳寿宮館で開催されていた「最も真剣な告白:張旭鎭 回顧展(가장 진지한 고백: 장욱진 회고전)」についての記事です。
※張旭鎭(장욱진/チャン・ウクジン)は韓国の近現代美術を代表する画家です。
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最初の告白「自身の抵抗の中で生きながら」
(첫 번째 고백 - 내 자신의 저항 속에 살며)
最初のセクションでは、張旭鎭の学生時代から中高年期にかけての作品が展示されていました。
高校時代に描いた古典的な《お手玉遊び(공기놀이)》から、張旭鎭ならではのシンプルな画風に至った道のりを理解するポイントは、童心の遊び心なのだろうと感じた一方、タイトルにもある彼の最初の告白は「自身の抵抗の中で生きながら」でした。
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第2の告白「発想と方法:一つの中にすべてがある」
(두 번째 고백 - 발상과 방법: 하나 속에 전체가 있다)
ただ見たいように見ることと、知識を持った上で観察して見ることの違いを学ぶのが、本セクションです。シンプルがゆえ、すぐに通り過ぎることも可能ですが、一度その意味について考え出すと、出口のない迷路にはまり込んだような錯覚すら覚えます。
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■■参考文献■■
韓国国立現代美術館『가장 진지한 고백: 장욱진 (1917-1990) 회고전 (The Most Honest Confession: Chan Ucchin Retrospective)』. 2023.