先日、韓国の国立現代美術館に行ってきました。
2013年11月にオープンした国立現代美術館ソウル館は、ソウル市鍾路区(종로구)に位置します。現代美術作品やメディアアートを扱った展示室をはじめ、デジタル情報室、マルチメディアホール、セミナー室、映画館などの多様な文化施設を備えた複合芸術文化センターです。
周辺には、朝鮮時代の宮殿だった景福宮(경복궁)や昌徳宮(창덕궁)など歴史的文化遺産があります。また、伝統工芸品店やギャラリーが軒を連ねる仁寺洞(인사동)、韓国の伝統家屋が立ち並ぶノスタルジックな北村韓屋村(북촌한옥마을)も徒歩圏内にあり、外国人観光客には人気の観光エリアです。
過去と現在と未来をつなげ、ソウルの都心から芸術を世界に発信する役割を担う国立現代美術館。
特に現代アートに興味がある方は、一度は訪れたい美術館です。
国立現代美術館(ソウル館)
◆アクセスと観覧
最寄り駅は地下鉄3号線安国駅(안국역)で、1番出口からは徒歩12分、5号線の光化門駅(광화문역)からは2番出口を出て徒歩17分で到着します。
※国立現代美術館はソウル館以外に、京畿道の果川館(과천관)、ソウルの徳寿宮内にある徳寿宮館(덕수궁관)、忠清北道の清州館(청주관)があります。
2022年現在、観覧する場合は事前予約が必要です。
当日券もあるようですが、休日など混雑する日はすぐに売り切れてしまうようなので、前もってホームページで予約しておきましょう。
https://www.mmca.go.kr/jpn/
◆Hito Steyerl - A Sea of Data(히토 슈타이얼 - 데이터의 바다)
この日まず観覧したのは、『Hito Steyerl - A Sea of Data(ヒト・シュタイエルーデータの海)』です。
映像や音を使ったメディアアート作品が中心だったため写真はありませんが、代わりにガイドブックの解説を掲載いたします。
◆Watch and Chill 2.0: Streaming Senses(감각의 공간, 워치 앤 칠 2.9)
次に『Watch and Chill』へ移動しました。
この展示はオンライン展示と連動した国際プロジェクトです。興味のある方は、以下のサイトを参照ください。
◆MMCA Hyundai Moter Series 2022: Choe U-Ram[Littel Ark](현대차 시리즈 2022: 최우람[작은 방주])
最後に観たのが、チェ・ウラム(최우람)氏の作品です。
こちらの展示では写真撮影が可能でしたので、個人的に気に入った作品をいくつかご紹介いたします。
龍雲と宗親府(종친부)の敬近堂(경근당)と玉牒堂(옥첩당)
美術館を巡りを終え、遅めの昼食にちょうど良さそうな場所を探す途中、久しぶりに龍を思わせる雲に出逢いました。
この日の空は、秋晴れという言葉がふさわしいほどに透き通った青色をしていました。邪魔するものは何もない広大な青空を、身体をくねくねさせながら、優雅に飛び回ります。
空を見上げながら歩いていると、宗親府(종친부)の敬近堂(경근당)と玉牒堂(옥첩당)に出ました。左の大きな建物が敬近堂、その奥にある小さな建物が玉牒堂です。
(つづく)