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韓国料理#18.マンドゥとマンドゥグク~餃子は饅頭~

 前々回の記事ではカルグクス(칼국수)をご紹介しましたが、カルグクスのお店に必ずと言っていいほど置いているメニューがあります。

 それは、蒸し餃子。

 今回はその餃子と餃子スープについてお伝えしたいと思います。


餃子(만두)

 餃子は韓国語で「マンドゥ(만두)」といいます。

 え? なんだか饅頭みたいですって? 

 正解。実はこのマンドゥ、「饅頭」を韓国語読みしたものです。しかし、意味はお菓子の饅頭ではなく、餃子になります。

◆韓国では蒸し餃子が一般的

 日本では餃子というと焼きが多いですが、韓国では蒸し餃子が一般的で、写真にあるような丸い帽子型をしています。皮は日本のよりも分厚く、もちもちとした食感が特徴です。

 もちろん焼き餃子(군만두)や水餃子(물만두)もあり、種類によっては耳型をしています。

 食べるときは醤油ベースのタレをつけます。日本の餃子のタレほど強くなく、酸味が効いてさっぱりとしています。

◆マンドゥの種類

 マンドゥは具材によってさまざまな種類があります。

 最も一般的なのは、豚肉や野菜を使ったコギマンドゥ(고기만두)です。コギ(고기)は「肉」という意味です。お店によっては豆腐やチャプチェに使われる春雨の唐麺タンミョン(당면)を入れることもあります。味は比較的あっさりとしているため食べやすく、老若男女問わず人気のメニューです。

 コギマンドゥと並んで人気なのが、キムチが入ったキムチマンドゥ(김치만두)です。キムチの辛さと酸味、そしてシャキシャキとした食感が特徴のマンドゥです。

 牛カルビを使ったカルビマンドゥ(갈비만두)もあります。コギマンドゥよりも肉の割合が多く、下味がしっかりと付いているためタレなしでも美味しくいただけます。

 個人的に一番おすすめなのは、エビを使ったセウマンドゥ(새우만두)です。セウ(새우)は「エビ」という意味で、エビの身をたっぷりと使っているのでプリプリ感がたまりません。

 他にも、皮にすりおろしたジャガイモを混ぜ合わせたカムジャマンドゥ(감자만두)もあります。カムジャ(감자)は「ジャガイモ」という意味です。でんぷんの効果で、強いもちもち感が楽しめます。


マンドゥグク(만두국)

 マンドゥグク(만두국)は、マンドゥを使った代表的なスープ料理です。

 牛骨で取った深いスープにマンドゥを入れた料理で、一般的にはコギマンドゥを入れること多いですが、お店によってはキムチマンドゥを使うところもあります。

 マンドゥ自体が大きいので、食べ応えがあります。


 こちらはキジの肉を使った珍しいマンドゥグクです。皮にはそば粉が使われていました。

 キジ肉は鶏肉に似ていてあっさりしていましたが、下味がしっかりと付いていたのでとても美味しかったです。

◆◆◆


 ちなみに、大きいという意味のワン(왕・王)が付いた「ワンマンドゥ(왕만두)」になると、餃子ではなく「肉まん」になるのでご注意ください。知らないとちょっくらややこしい。

 ではでは。


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