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#121 コーディネーション能力の重要度②

皆さんはコーディネーション能力という
言葉を知っておられますでしょうか?

この考え方の基づいたトレーニング方法に
コーディネーショントレーニング
ございます。

コーディネーションは様々な分野で
使われる言葉ではございますが、
元は1970年代に旧東ドイツの
スポーツ運動学者が提唱した
アスリートの運動能力向上を
目指した理論のことをいいます。

日本語で表しますと
調整力ともいわれています。

コーディネーション能力とは、
様々な表現がございますが、
『自分の身体を自由自在に操る力』
『自分の身体を巧みに動かす能力』
と言い表すことができます。

コーディネーション能力は、
どの年代の方にも必要になりますが
特に子ども時代に養っておくことが
良いとされております。

コーディネーショントレーニングは、
筋肉を鍛える筋トレとは違い神経系を鍛えるトレーニングとなっております。

コーディネーション能力を
サッカーのキック動作で例えてみますと
どこに軸足を置いて、
どのタイミングで足を振り下ろし、
どのくらいの強さで、
足のどの部分にボールを当てるのか
などの動作の連続性を高めるために必
要な能力となります。

日常生活動作やスポーツ動作に
表される多種多様な動作は、
分離されているのではなく、
常に連動しておりますので
これから挙げていきます
7つのコーディネーション能力が
大切になっていきます。

①バランス能力
②連結能力
③反応能力
④定位能力
⑤変換能力
⑥識別能力
⑦リズム能力

今回の投稿では、
④定位能力、⑤変換能力について
綴っていきたいと思います。

④定位能力
定位能力とは、相手やボールなどと
自分の位置関係を正確に把握する、
距離を感じる能力をいいます。

この能力の中には、
『距離感』と『空間認知』の2つがあると
言われております。

「このままのスピードだとぶつかってしまうから、少しスピードを緩めよう」、
「右に少し動けば回避できる」など、
自分と相手との位置関係を空間・時間的に
把握することができるようになります。

『距離感』
自分を中心とした場合、味方、相手、
ボール、スペース、空間、ゴールとの
距離を把握することをいいます。

『空間認知』
ボールの落下地点・軌道・高さを
把握することをいいます。

この定位能力の中には、
視空間的洞察力も含まれるかと思います。

こちらが気になる方はこの投稿を
参照していただけると幸いです。

⑤変換能力
状況に合わせて、
素早く動作を切り替え、
異なる動作をスムーズかつ連続的に行う
能力をいいます。

球技では相手の動作に合わせて、
ボールのコースやスピードを
変化させていく力が必要となります。

例としてサッカーでは
ボールを奪いに相手チームがやってきたら、ボールを蹴ったりして動作を変える
必要があります。

また、走りながら同時にボールを蹴る、
あるいはドリブルとシュートを
連携させるといった一連の動作
もこの能力が必要になります。

変換能力には、状況判断、身体操作、
定位能力、反応能力などが
複合的に関わってきます。

次回の投稿にて⑥、⑦の能力を
綴っていきたいと思います。

コーディネーション能力はスポーツを行う時に力の発揮、手助けをしてくれますが、
車や自転車などの運転などは、
上記の定位能力の距離感はとても
大事になってきます。

これらの能力は、スポーツをしていなくても大事なものになりますので
気にかけていただけると幸いです。