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#113 スポーツで重要な視空間的洞察力

サッカーやフットサル、
バスケ、ラグビーなど
フィールドに一定程度のスペースが
存在します。

特にサッカーでは、多くのスペース、
空間が広がっています。

サッカーコートの広さは、
FIFAの推奨は、105m×68mとされており、
日本のスタジアムの多くはこのサイズが
標準とされています。

優れたサッカー選手の中には、
フィールドを俯瞰して
見ることができる選手がいると
言われています。

私が思う俯瞰に見れる選手には、
引退された選手になりますが
小野伸二さん、遠藤保仁さん、
中村俊輔さん、中村憲剛さんなど
がそうであったのではないかと
思っております。

この俯瞰して見る能力は、
視空間的洞察力という考え方
が合うのではないかと考えております。

視空間的洞察力を説明する前に
視空間認知力と洞察力について
考えていきたいと思います。

視空間認知力とは、目から入った情報を
脳で把握する力のことをいいます。

洞察力とは、目に入った情報から、
見えていない情報や
物事の本質を考える力
のことをいいます。

視空間的洞察力とは、
目に見える情報の中でも
空間にある情報を材料とし、
見えていない情報について考える力と
なります。

判断力が良い選手や
意外性のあるプレー選択ができる選手には
視空間的洞察力がとても高いのではないかと思われます。

現代のサッカーでは、
トレーニングから選手分析、試合分析まで
数値化することで目に見える形に
落とし込むことが当たり前に
なっているかと思います。

フィジカルが重要視されていることも
目に見えていることが
大事であるという裏返しであると
考えております。

私が思うサッカーの醍醐味は、
意外性だと思っております。

意外性とは、見ている方が
予想できないプレーをすることだと
考えております。

サッカーは、同じ状況、同じ画はなく、
1秒後はまったく違う状況になるかと
思います。

その中で、スペース、空間を作り出し、
見つけられるかは
相手の裏をかく意味でも
大事になるかと思います。

となりますと、視空間的洞察力は
とても重要な能力になってくるのでは
ないかと考えております。

視空間的洞察力を駆使することで、
ゴールを奪うための逆算を
描くことができやすくなります。

視空間的洞察力は子どものころから
意識させてあげることは
私はとても大事だと思っております。

非現実的と思われる方も
多くいらっしゃるかと思いますが、
サッカー漫画のシュートの中に出てくる
ゴール前の聖域(サンクチュアリ)や
サッカー漫画のエリアの騎士の中に出てくるエンプティ・ゾーンは
視空間的洞察力によるものではないかと
感じております。

似たような言葉に、空間認識能力や
空間把握能力というものもありますが
これらは、かつて昭和では、遊びは積み木やあやとり、公園の遊具、鬼ごっこなど、
子どもたちの遊びは立体的なもの
で養われておりました。

視空間的洞察力も日常生活の遊びから
得られるところもありますので、
危険と隣り合わせなところも
なくはないですが、
安全に配慮しながら
遊ばせてあげられる環境を
作っていけたらなと考えております。