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#127 子どもの足首の捻挫には要注意

だんだん、暖かく、暑くなってきましたが、
地域や小学校によりましては、
運動会シーズンのところも
あるかと思います。

また、各スポーツも
盛り上がってきているかと思います。

普段あまり運動をしないお子さんが
運動会の練習で走ったり
運動強度の高いスポーツをしている
お子さんで注意していただきたいことに
足首の捻挫がございます。

特に小学生中学年くらいまでの
お子さんは注意が必要になります。

足首の捻挫と聞くと、ただ捻っただけだと
思われがちではありますが、
大人の場合はくるぶしの硬い部分は
全て骨になるのですが、
お子さんの場合は硬く触れている部分も
実は一部軟骨が残っており、
大人に比べて弱い構造になっております。

足首の両くるぶしの骨と
足の骨との間には靭帯と呼ばれる
強い組織があり、
足首が前後に動かし、
左右にぐらつかないように
ワイヤーの役割をしています。

一般的に、捻挫は靭帯が伸びたり、
切れたりすることをいいます。

ただ、お子さんの捻挫の場合、
まだ骨が弱いため、
靭帯よりも靭帯が付着している骨が
剥(は)がれてしまう場合があります。

これを裂離骨折、場合によっては
剥離骨折といいます。

研究によっては、10歳以下の足首捻挫の
8割は剥離骨折ではないか

言われております。

お子さんのこのよう骨折の場合、
治りにくく早期から長期間かつ
しっかりとした固定が必要になります。

ただ、症状が捻挫と極めて似ていたり
、歩行が可能であったりするため
気づかれにくくあります。

ですので、お子さんが足首を捻ってしまった場合は、痛みの有無にかかわらず
まずは、レントゲン検査や超音波検査などの精査を行ってください。

しっかりとした治療をしなかった場合、
関節のぐらつきが残って
捻挫しやすくなったり、
骨のかけらが残ってしまうことで
関節内を刺激して痛みが出たり、
中学、高校とさらに活発な運動をする時期に支障をきたす可能性があります。

しっかりとした治療、リハビリも
大事になりますので、
お子さんの足首のケガには
気を付けていただければ幸いです。