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#120 コーディネーション能力の重要度

皆さんはコーディネーション能力という言葉を知っておられますでしょうか?

この考え方の基づいたトレーニング方法に
コーディネーショントレーニング
ございます。

コーディネーションは様々な分野で
使われる言葉ではございますが、
元は1970年代に旧東ドイツの
スポーツ運動学者が提唱した
アスリートの運動能力向上を
目指した理論のことをいいます。

日本語で表しますと調整力とも
いわれています。

コーディネーション能力とは、
様々な表現がございますが、
『自分の身体を自由自在に操る力』
『自分の身体を巧みに動かす能力』
とも言い表すことができます。

コーディネーション能力は、
どの年代の方にも必要になりますが
特に子ども時代に養っておくことが
良いとされております。

コーディネーショントレーニングは、
筋肉を鍛える筋トレとは違い神経系を鍛えるトレーニングとなっております。

コーディネーション能力とは、
状況に合わせて「身体の動き」や
「力の加減」を調整する能力
ということもできます。

コーディネーション能力を
サッカーのキック動作で例えてみますと
どこに軸足を置いて、
どのタイミングで足を振り下ろし、
どのくらいの強さで、
足のどの部分にボールを当てるのか
などの動作の連続性を高めるために
必要な能力となります。

日常生活動作やスポーツ動作に
表される多種多様な動作は、
分離されているのではなく、
常に連動しておりますので
これから挙げていきます
7つのコーディネーション能力が
大切になっていきます。

①バランス能力
②連結能力
③反応能力
④定位能力
⑤変換能力
⑥識別能力
⑦リズム能力

今回の投稿では、①バランス能力、
②連結能力、③反応能力について
綴っていきたいと思います。

①バランス能力
バランス能力には、『平衡機能』と
『運動能力』があると言われております。

相手や味方、ボールなどと自分の位置関係や距離を感じる力、把握する能力となります。

『平衡機能』は運動に伴う姿勢の維持や
調整する神経機能のことをいいます。

『運動能力』は、関節の柔軟性や筋力、
骨のアライメントや姿勢を維持する
力のことをいいます。

立っているだけでなく、
歩いたり走ったりする際にも、
無意識のうちにこの能力を
利用しております。

結果として、転倒のリスクを減らし、
運動能力を向上させることができます。

②連結能力
連結能力とは、関節や筋肉の動きを
タイミングよく同調させ、
異なる動作をスムーズに
連続させる能力をいいます。

連結能力はスポーツだけでなく、
日常生活の中でも重要な能力となります。

サッカーでは、走りながらボールを
コントロールしたり、パスやシュート、
ドリブルをすることが多いので、
この能力が求められます。

例えば、歩きながらスマホで動画を撮る、
筆記具を持ち替えながら
ノートをめくるといった行為も、
連結能力によってスムーズに
行われていることになります。

③反応能力
反応能力とは、合図に素早く、
正確に対応したり、周囲の状況変化に対して即座に適切な反応を示す能力をいいます。

反応には、
選択肢が1つのものに反応する『単純反応』と2つ以上のものの中で反応する
『選択反応』とがございます。
短距離走では、スタート時に
『用意、ドン』の『ドン』にどれだけ
速く反応できるかが重要になります。

サッカーでは、『複数反応』の場面が
多いので、『複数反応』の状況で
『反応能力』を高めることが
大切となります。

素早い反応は、反射的なもののように
見えますが、実際には脳の判断力と
身体の連携が必要となります。

次回以降の投稿にて④~⑦の能力を
綴っていきたいと思います。

コーディネーション能力は、
子どもにとりましても重要になりますし
スポーツだけでなく、日常生活を送っていく上でも重要な能力となりますので、
チェックしていっていただけると幸いです。