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サマータイム、再び

庭のBlackthorn(スピノサスモモ)の花が満開になるこの時期、Daylight Saving、いわゆる「サマータイム」が始まる。

日の出が早くなるのでそれに合わせて時計を1時間早め、文字通りDaylight(日の光)をSave(有効に使う)するための古い習慣だが、歳を取れば取るほど最近ではストレスに感じるようになってきた。

たった1時間なのに。
この1時間がなかなか辛い・・・

海外旅行で9時間とか12時間とかの時差ボケを治す方が簡単かもしれない。
半日時差がある方が、ただ寝なければいいだけなので案外すぐに解消できる。

でも1時間というのは、意外に体に堪える。
私の場合、完全に適応するまでに1週間~10日くらいかかってしまう。

つい昨日まで朝6時に起きていたのに、夏時間が始まった途端5時に起きなければいけなくなる(時計は6時)。
眠くて、日中はただボーっとしている。
夜11時に寝ていた場合、いつも通り時計が23時の時に寝ようとすると体感ではまだ22時で眠くないし、かといって体感の23時まで起きていると時計はもう24時なので次の日の朝が起きられない。

元々、私は目覚まし時計が要らないタチで、毎日大体決まった時間に目が覚める。
体内時計が案外しっかりしていて、なかなかうまく狂ってくれない。

我が家の飼い猫もそう。
人間のように時計を見て生活していないので、体内時計を調節するのにしばらくかかる。
いつも18時ごろには晩ご飯を食べに外から帰って来ていたのが、外も明るいし体感ではまだ17時なのでいくら呼んでも全く帰って来ない。
そして、1時間くらい遅れて家に帰って来る。
・・というか、まぁ、それが「いつもどおり」で正しいのだが。

ただ最近は、毎朝5時半から6時頃にかけて起きてきて息子の耳元でゴニャゴニャ言っていたのが(外に出たいから)、夏時間のお陰で6時半とか7時になり丁度良くなった(笑)
でも、猫も10日くらいするとサマータイムに慣れてくるので、そうなるときっとまた5時半ごろから鳴くと思う。

子どもたちが小さい頃も1時間の時間調整に苦労した。
乳児の頃は寝ているだけなのでそうでもないが、生活リズムができ始め保育園に行き出したような頃の時間調整が思ったより難しい。
朝7時に起きていたのを6時に起こさないといけない。
夕方6時に食べさせていた晩ご飯を5時に食べさせなければならない。
10時と3時のおやつもしかり。
そして何より、今まで19時に寝かせていたのを18時に寝かせないといけないのだ。
急に1時間調整するのは難しいので、3日くらいかけて20分ずつ調整したりもした。
調整するのは確かに大変だが、若いので慣れるのは案外早い。

一時期、EU各国が「精神的ストレスが大きいので夏時間を廃止する」ような事を言っていたが、結局いまだにどこの国も夏時間制度は続いている。
いいなぁ~、羨ましいな~、と思っていたが廃止する話はなくなったのだろうか??

元々、戦時中軍隊に必要な電力を蓄えるために始めたというこのDaylight Saving。
最近光熱費/生活費が高騰して問題になっているので、電力使用量を抑えるのには非常に有効的だと思う。

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