褒める育児と躾のバランス【子育て】

我が家では褒める育児を基本にしている。

そして、絶対に怒らない。

悪いことをしたら、子供ときちんと話し合う。

下の子が生まれるまでは常にその方針で何も問題がなかったし、生まれてからもしばらくは、少なくとも自分が満足のいく程度にはできていた。

しかし、下の子も動き回るようになってから、それが少し難しくなってきていると感じている。

なぜかというと、毎回きちんと話し合う時間が確保できないからだ。

例えば、下の子のオムツを変えている真っ只中に、上の子が危ない場所に登り始め、落ちそうになっている場合。手はうんちだらけ、まだお尻も完璧に拭けていないので、今下の子から離れて上の子のところに行けば、下の子が動き回るたびに服や家中がうんちだらけになってしまう。しかも、下の子はなんでも食べたがるお年頃だ。想像はしたくないが、色々な意味で危ない。

かと言って、危険が迫っている中、優しく「登らないでね」という声がけも、「○○なんてどう?」などと他に興味を惹くようなことを言っても、全く効果がないケースが多々ある。

そんなことを考えている時間があるなら、拭けばいいじゃないかと思うかもしれないが、確かに説明している文章は長いかもしれないが、実際にはそんな時間はない。一瞬の出来事である。

結局、「ダメーーー」「やめなさい」などと叫ぶしかない。

叫べば一瞬、手を止めるのだ。

それでもまた登り始めた場合は、危ないことをきちんと説明するが、ここで下の子のお尻を拭きながら説明しても、上の子は全く聞く耳持たず。きちんと上の子に向き合わなければならない。

かといって、下の子を長い間放置できない。

優しく話し合うことなんて不可能だ。短時間で危ないことを分かっていただくために、どうしても少々威嚇的な態度で接することになってしまう。

褒める育児・怒らない育児を目指してきた自分にとって、威嚇的な態度を取っている自分というのは、どうしても許し難い。上の子も「今までのママと何か違う」と感じているだろう。

理想の育児を完璧にやり切るには、物理的な時間も必要だったりする。

自分にとっての最適なバランスは、一体どこにあるのだろうと、まだモヤモヤした気持ちを抱えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?