マガジンのカバー画像

『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

4,031
メンバーシップ『エッセイのまち』の仲間が見つけたステキなエッセイを保存しています。メンバーの方は、他の方、もしくはご自身のエッセイを自由に追加してください。(エッセイ以外は掲示板… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

足掻いて、足掻いて、それでもチャレンジをする意味

《連続1763日目!》 チャレンジをする意味って いったいなんだろう。 今日の連続テレビ小説『虎に翼』のラストのシーンを見て、自分自身のこれまでのチャレンジしてきたことを重ねながら、いろいろ考えてしまった。 弁護士になるために、年に1度行われる超難関の高等試験に挑む(伊藤沙莉が演じる)主人公の寅子。その寅子と一緒に筆記試験を通過し、口述試験まで進んだのが(仲野太賀が演じる)優三だった。 しかし、優三は口述試験に落ちてしまい、来年以降は試験を受けないという大きな決断をし

世の中は、めんどくさいで出来ている

いったん「基本的に、世の中はめんどくさいものだ」という視点に立ってみる。 朝起きて、布団出るのがめんどくさい。 通勤するのが、めんどくさい。 上司と話すのが、めんどくさい。 仕事するのが、めんどくさい。 その「めんどくさい」の中に入り込むからこそ、生まれるモノがある。 布団から出られないから、目覚まし時計やアラームが生まれ、 通勤するのが大変だから、車や交通機関が発展し、 上司と関わるのがイヤだから、メールやチャットが生まれ、 仕事をするのがイヤな日もあるから、有給休暇

E125: 定期的に変えたくなるの

私は、基本的にものが続かない人間なんです。ランニングをしようと思っても、水泳をしようと思っても大体3日で終わってしまうんです。同じことをずっとやるのが苦手なんです。 そんな人間がね、noteをはじめたわけです。エッセイを書き始めたんですけど、最初の何本か書いた後、なんだか怖くなりまして、8ヶ月くらいほったらかしにしました。完全挫折する前に、ちょっと冷却期間を置いたんですね。 放置と言えば、放置なんですけど 要するに、今考えれば「逃亡」ですかね。 このnoteの世界は文章

UNOで盛り上がる大人たち

ある日のお昼。 会社で弁当を食べていると、別の部屋から「っしゃー!」や「うわー!」という声が聞こえてきた。 なんだか、たいそう盛り上がってるなーと思い、部屋をのぞいてみると、若手スタッフが4人でUNOをしていた。 「お、混ぜてよー」 楽しそうな雰囲気に、僕も参加させてもらった。 最近、家でも息子とやっていたので、タイムリーだなと思ったのも参加した理由だ。 計5人でやってみたのだが、これがとても面白い。そして、盛り上がる。UNOはトランプと違って、色んな記号のカードがあ

E124: 飲めないのに幹事やってました

私はですね、 基本的にお酒が飲めない人間なんです。 200mlくらいでトイレに駆け込んだり、 奈良漬けでひっくり返ったり、 ウイスキーボンボンで舌が回らなくなったり、 どうもアルコール自体に体が過剰反応してしまうみたいです。 下手すると死んでしまうので、アルコールは控えるよう医者に言われました。 私の場合、酒の席では、基本的に濃いめのカルピスを出していただければご機嫌でいられるのです。 と言いましても、甘いのばかりではダメなので、時々ウーロン茶とか挟んで、あとはジンジ

僕らの「ら」に会いたくなって。

なかなかnoteに遊びに来れなくて。 またちょっと夜な夜な来ています。 いま部屋にひとり。 母がすやすや眠ってくれたので 二階にほんのり散歩しに来ている。 もともと母が眠っていたベッドが今は 空いているのでそこにパソコン持ち込んで あぐらかいてnote書いてます。 いつもはひとりだなって感じていることの 方が多いけれど。 今日は久しぶりにnoteに来てみたら、 タイトルに「僕ら」って書いてあるものを たくさん見かけた気がする。 もともとはShihoさんのnoteで出

夜8時、フォートナイトで会おうね

すごい時代になったと思った。 こどもの遊び方が進化している。 僕がこどもの頃は「学校終わったら、公園に集合ね!」とか、そんな約束をすることがほとんどだった。でも、今は違う。 「○時に、フォートナイトで会おうね」 なんと!そんな待ち合わせがあるのか。 8歳の息子と友達のやりとりを聞いた時は、思わず「今なんて?」と聞き返した。 フォートナイトというのは、オンラインで出来るゲームのことだ。ダウンロードもプレイも無料。息子はNintendo Switchを使ってやっている。友

E123: あ、並一つください

約25年前、私に妹ができた。 弟の妻、つまり義理の妹である。 弟とは学生時代からの付き合いなので、 学生の頃には、もう実家に遊びに来ていた。 当時からほんわかしていて、話しやすい人ではあったのだが、 弟と結婚してからも、 この頼りない兄を大事にしてくれる、 素敵な人である。 ……………………………………………… まだ甥っ子たちが生まれる前の話。 新婚早々、用事で大阪に出た義妹は、慣れない大阪市内で完全に迷子になってしまった。 今なら、スマホを頼りに、目的地に着く

予想通りの展開に、ニヤリ

全くもって、予想通りだ。 ゴールデンウィーク明けの今朝、8歳の息子の「学校行きたくない」が発動した。 「だって、今日体育があるんだもん」 息子は体育が嫌いらしい。 普通の「行きたくない」にプラスして、体育がある日はそこに「超」が乗っかる。なので、今日は「超行きたくない」になる。 「そっか、そっか〜。でもダメー」 この展開を見据えていた僕は、ゴールデンウィーク中に1つの布石を打っていた。 時は5月3日に遡る。 息子と2人でイオンに出かけた。目的は息子に2ヶ月遅れのご褒

スマホと掛布団と僕たちの未来

先日、久々に何の予定も入れず休日を過ごした。 昼前に起きてnoteの記事を投稿し、X(旧Twitter)にもその記事を載せる。 少しのんびりした後、「一人カラオケでも行くか」と思い立ち、スマホで近隣の店を探して予約。カラオケ屋に着き、長らく使っていなかった「採点機能」を使うと、思った以上に高得点が出て驚いた。 休日を過ごす中で使ったもの、X(旧Twitter)、スマホのネット検索、カラオケの採点機能。実はこれらは全部ドラえもんの道具が実現したものなのである。 こう考える

殿方は座って用を足してください

近所のケーキ屋さんはチーズケーキが人気で、私もお気に入りだ。でもプリンが好きな母のために、プリンを2つ買って実家へ急いだ。 おしゃべりしたくてたまらなかった母は、私が椅子に座る前から、堰を切ったように話し始めた。 息継ぎも忘れて話し続ける母。 話の内容が入ってこないくらいに、母の独り暮らしの淋しさがズシンと胃に重い。持っていったプリンを、箱から出せなくなった。 元々、母はおしゃべり好きで、なんでも思うままを口にしてしまう人だ。それを、父がずっと受け止めたり制止したりし

ようやく2024年がスタートした気がする

今日の宮崎は、朝から雨が降っていた。 小雨ではなく本降り。 「本当に今日行くの?」 8歳の息子から言われて、思わずカーテンを開けて窓から外を見てみる。確かに、結構降っている。そういえば、スマホに通知があった防災速報で「強い雨」の予報が出ていた。 「…うん、行こうかな」 せっかく思い立ったわけだし、行けるような体の状態にもなったわけだし。強めの雨だが、予定を決行することにした。 何かというと、神社での「厄払い」だ。 とはいっても最近までは「厄」なんて気にもしたことがな

E121: 目に映る景色が愛おしい

先月、いつもより遅い満開の時期を迎えていた桜。 ふと思い立って、※ツレに声をかけた。 「桜、見に行かへん?」 「いいねー!」 思えば、10年以上2人で桜を見ていないような気がした。 小高い丘の上にある公園に きれいな桜が咲いている。 4月上旬、ちょうど見頃を迎えているらしい。 珍しく2人でバスに乗り、  バスを降りたら、今度は2人でゆっくりと歩いた。 喘息気味の私は、それだけでちょっとぜいぜいする。 それでも、気分は悪くなかった。 その公園に向かうのは久しぶりだ。

期待してなかったシャボン玉から、1つ見つけた

ソファでゴロンと寝転んでいると、8歳の息子から「シャボン玉」のお誘いを受けた。 「いまから庭でするから、一緒にきて!」 テンション高めに話す息子とは裏腹に、僕はイマイチ乗り気でもなかった。 「シャボン玉…ねぇ」 渋々連れ出されて外に出た。昼過ぎだったが、少し曇り気味で日差しが強いわけでもなく、気温はちょうど良い感じ。外に出た息子を見ると、手に持っていたのは一眼レフのようなカメラだった。 「ちょっと待っててよ」 息子はカメラでいうところのレンズキャップの部分を外し、