【翻訳】ディレイドCbetについて【CASH、MTT、セオリー】GTOWブログ.63
これはプローブ・ベッティングの続編である。この記事単体でも成立するが、これらのシナリオを双方の立場からどのようにプレイするかを理解することで、基本的なコンセプトの全体的な理解が深まる。
ディレイドCbetとは、プリフロップのアグレッサーとしてフロップをチェックし、ターンにベットすることを意味する。
多くのプレイヤーは、プリフロップでレイズした後にフロップをチェックすると「弱さを見せた」ことになり、それ以降のストリートでの攻撃には頑強に対応しなければならないと考えている。この考え方に根拠がないわけではない。ベットを拒否することで、相手に弱い手をフォールドさせなかったのだから、後のストリートでは相手にブラフ候補がたくさんあることになる。そのすべてをベットすることを選んだ相手は、実際ブラフを多用していることになり、頑なにコールダウンするのが正しいエクスプロイト的な調整となる。
しかし、相手がオーバーブラフする必要はないし、そうするのは正しくない。ほとんどのターンでは、相手がかなりの頻度でチェックすると予想すべきであり、その時点であなたはフロップの時よりも薄くバリューベットすることができるだろう。もし相手がベットしてきても、フロップのチェックであなたがナッツハンドを持っている可能性は低いので、レイズすることはほとんどないはずである。このような追加情報の恩恵を受けてからアクションする機会は、そもそもフロップでチェックをする動機の大きな部分を占めている。
フロップ前にレイズしたプレイヤーがフロップで大きなエクイティアドバンテージを得る場合と、エクイティが均等に配分される場合の2つの例を詳しく見てみよう。どちらの例も、100bbのキャッシュゲームでLJ対BBのシングルレイズポットを想定しているが、前回の記事同様、ここで論じる一般原則は、アグレッシブだったプレイヤーがベットを止めたどのような状況にも適用できる。
レイザーに有利なボードのケース
A♦ K♥ 8♥のフロップでは、LJのエクイティは65%であり、レンジの中にはより多くのナッティーなハンドがある。その結果、彼らはレンジの90%をベットするが、ベットしてもあまり得をしないハンドもある。
LJのチェックレンジは3種類のハンドで構成されている:
A2、K6、JJのような堅牢で中程度の強さのハンド。フォールドから得られるものは少なく、大きなポットではうまく機能しない。
改善する見込みのほとんどない極めて弱いハンド。LJは7♠ 6♠をチェックすることはあるが、7♥ 6♥をチェックすることはなく、7♦6♦をチェックすることも稀である。このチェックは "ギブアップ "ではなく、後のストリートでブラフを狙うのである。このような絶望的なエアーハンドは、ディレイでバリューベットをするハンドと混ぜて、ディレイでブラフをする。
ブロック効果の高いモンスターハンド。このボードではAAを指す。ほとんどの場合、LJは強い手をすぐにベットし始め、3度のベットで相手をスタックするチャンスを得たい。しかし、BBがスリーストリートをコールするレンジの多くはAxであるため、AAはスリーストリートを獲得する可能性が少ない為、チェックレンジに残す最強のハンドとしてふさわしい。
この効果は下の画像を見ればわかる、 LJのチェック・レンジがミディアムペアとノーメイドハンドに集中していることがわかる。
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