自分をバカだと言える利点

哲学者のソクラテスは、「無知の知」なるものを提唱し、「私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ」「唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある」など、数々の名言・箴言を残し、見栄を張って自分が物知りであろうとする未練を断ち切ることを啓蒙した。

こないだ観に行った映画「オッペンハイマー」でも「自分を最低だと思える人間は最低じゃない」ってセリフがあった。なお、内容があまりにも複雑で難しかった作品なので、どんな場面で言ってたのか覚えてない。

弱みを受け入れたり、自覚を持つということは、裏を返せば伸びしろを得ることになる。逆に、ダニングクルーガー効果といってポンコツほど自信過剰になる法則があることだし、楽観的な自己評価はそこまでアテにならない。

私は近ごろ、「俺ってバカなんだな」って独り言が増えた。過去にやらかしたり失言した時の記憶が今更になってフラッシュバックして恥ずかしさのあまり、ミソることが増えた。首が痛い。

過去に戻って自分をビンタしたいな。「お前もう少し空気読めよ」って。

おしまい

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