見出し画像

熱血ママのエネルギーに子どもが溺れてしまっていませんか?



最初に「熱血ママ」を具体的にイメージしていただくには、私がどんな母親だったのかをお話しするのが早いでしょう。


私が熱血ママになったのは、8歳からミニバスを始めた娘が、どうしたら積極的にプレーをする子になれるのか?を常に考えるようになったことがきっかけでした。


娘は背も高い方だし、運動神経だって良いはずなのに、なんでもっと自分からやらないのだろう?と疑問に思っていました。


なぜ、すぐにパスを出すことを選択するのか?


シュートチャンスにシュートに行かないのを見ると、なんで自分でやらないのーー?と不満ばかりでした。

娘ならもっとやれるのに!!そんな期待の裏返しの気持ちを盛大に拗らせてしまった末に、超熱血ママが出来上がったのです。



今だと、「やれる力があってもやらないことには理由があるはずだ」と考えることもできますが、当時は娘をどうにかしないと!!私ならなんとかできるはず!!


そんな思い込みもあって、娘を積極的な選手にしたい!!の一心で、試合後には親子ミーティングをしたり(←ダメ出し会議)、ポジティブイメージを定着させようと、娘のできている所を褒めて育てようとしてみたり。


良さそうだと思ったことは、すべて試しました。


でも、私が先導することばかりで、娘が自分からやるのを待つことはしなかったのです。


だって、娘が自分からやるのを待ってたらミニバスなんてすぐ終わってしまうじゃないのよーー!!と思っていたから…。



東大生が「親から勉強しなさいと言われたことがない」と聞くと、そりゃ自分から勉強する子だったら私だって言わないのに…ってのと同じです。



「ハイキュー!!」の主人公・日向のように競技が大好きで上手くなりたい!という熱意が娘から感じられていたら、私も娘の自主性に委ねて見守れたと思います。

「おれはどこにだってとぶ!! 
どんな球だって打つ!!」

「おれにトス、持ってこい!!」

「おれがいればお前は最強だ!」



なんて日向みたいなことは絶対に言わないタイプだからこそ、ポジティブな思考を母親の私が娘に教えてあげなければ!!そんな使命感を持っていたので、娘のサポートは熱を帯びるばかりでした。


私自身が中高バレー部で、チーム1のポジティブ思考で気合いと元気だけでレギュラーだったこともあって、私に娘の運動神経があったら日の丸背負ってたぞ!!と思うぐらいの歯痒さがあったのです。


娘が自分からやらないから、やりなさいと言わざるを得ないと信じていたので、10年前の私がこの記事を読んだら「私だって好きで熱血ママなわけじゃない!言わないでも娘がやるなら言ってないから!」と心の叫びが止まらなかったことでしょう。



だから、ここまで読んで熱血ママが失敗だったという主旨にモヤっとしているあなたの気持ちは、この記事を書いている私が1番理解しています。



一生懸命なあなたがダメなのではなくて、私がそうだったように親子にとって最善の方法をまだ知らないだけなのです。


不安で心配でなんとかしようと躍起になる感じを突き詰めると、その思いはどんどん熱く重くなってしまいます。


それを子どもに真正面から全力でぶつけるとどうなるか?よっしゃー!って受け取められるわけもなく、娘は無言で私の熱い気持ちのサンドバッグになってました。


そもそも堂々と受け止めるような子にはそんな魔球を投げつける状況になっていませんからね…。


熱い気持ちは時にとても重くなります。
親が放つ思い=エネルギーが重いと子どもは浮上できずに海の中に沈んでしまう碇⚓️のようなものだったのです…。


私たち親が目指すべきエネルギーのイメージは、どんどん高く浮いて飛んで行ってしまうような軽さを持つ気持ちです。

子どもが大気圏まで飛躍していくのを私たちは空気をパンパンにした風船となって見届けましょう!



結論から言うと、それができるのならば熱血ママでもいいのです。


私にできなかっただけで、超〜軽々と不安や心配事をあしらって、そんな思考には全くとらわれない熱血ママがいるなら素敵なことです。



もし、あなたが昔の私のような熱血ママであるならば、私の経験がお役に立つかもしれません。



親ならば、子どもの心配をするのは当たり前!!なのは一理あるのですが、スポーツに関して言えば、心配は不要なことが多いと認識することができるかどうかで、脱・熱血ママの道が最短になるかどうかが決まります。


熱血ママだから心配になってしまうのであるならば、熱血ママを卒業するのが近道なのです。



もっと言えば、熱血ママでいる限り心配事もなくなりません。


私が超熱血ママから大転身した方法を次回の記事で大公開しますので、お楽しみに!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?