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ニュースつぶやき:「ソフトめん、全国区ではなかった」

 全国区だと思っていた給食メニューが実はご当地ものだと知った話。


 とある雑談で、自分たちが小学生の頃の給食に話がおよび、わたくしが『あのソフトめんって結局なんだったんでしょうね~』と言いましたら、数人が(なにそれ)という顔をいたしました。わたくしその時はじめてソフトめんがご当地ものだと知って

(うそ……ソフトめんってまさか全国区じゃないんですの……?)

 と青ざめたものです。

 みなさまはソフトめんというものをご存じでしょうか。強力粉からつくられ、うどんともスパゲティとも中華麺ともつかない、微妙にふにゃっとした、まさに「ソフト」なあの食感。他のなにものでもないので、ミートソースにも和風汁にも中華あんかけにもそれなりに合うというそこそこの汎用性。包装されたまま配膳され、自分の机の上で完成するあの麺料理……

 調べて見たところ、1960年代の東京都で初めて給食に採用され、関東地方・北陸地方・中部地方・中国地方の一部と北海道で供されていたとのこと。しかし製造の手間と、米飯給食を推し進めたい国の意見があったこともあり、ソフトめんが出てくる機会は徐々に減少。うどんやパスタ、中華麺などの台頭もあり、相対的にソフトめんの出番はますます減っていったそうです。現に、東京の学校給食会ウェブサイトの「めん」の項目に「ソフトめん」の文字は見当たりません。



 なんということ!
 じゃあ、今の子供たちはソフトめんの味を知りませんの!?

  まあ、手間がかかるのはわかりますけどね……ソフトめんは、ゆでる前に蒸すという工程が入るのです。これをすることによって、表面が糊化(アルファ化)し、ふにゃっとしているけどのびているわけではない、あの独特の食感が生まれます。そして出荷の際にも蒸気殺菌を行うので、他の麺類の製造に比べるとはるかに手間なのです。
 しかしそのおかげで、のびづらく、消化がよい、学校給食としては好適品だったのも事実。食文化に咲いた特異な花として、細々とでもよいので生き続けてほしいものですわ。


 まったく別の話ですけど、調べていった時、いくつか気になるご当地給食、ご当地メニューを見つけました。いずれも(名前のインパクトすごっ……)と思ったもので、あえて詳細は調べずに(すごっ……)の後に続くファーストインプレッションのままわたくしの中に収めておきたいと思います(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)


・北海道「ナゥピー」(名前から想像がつかない……)
・北海道「エスカロップ」(くだもの……?)
・栃木県「インド煮」(それをカレーと言うのでは……)
・埼玉県「ゼリーフライ」(ゼリーを……フライに……)
・岐阜県「金魚飯」(岐阜の方は金魚も食用にしますのね……)
・複数県「いとこ煮」(人肉食……)
・愛媛県「ポンジュースごはん」(おかずに悩みますわね……)
・香川県「まんばのけんちゃん」(マンバ……たしかアフリカの毒蛇……)
・大分県「やせうま」(痩せ馬……?)
・沖縄県「イナムドゥチ」(名前から想像がつかないその②……)




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