お花見弾丸ツアー:新宿御苑 その3 26 酎 愛零(ちゅう あいれい) 2023年3月26日 17:41 お花見弾丸ツアー、新宿御苑つづき。まだ三月ということもあり、苑内は全体的に五分咲きほど。 この子は下まで枝を垂らしてくれていますわね。お名前は? 「四手辛夷(シデコブシ)」ですわ!コブシよりも花弁が多く、テロリと垂れ下がるさまが、しめ縄や玉串などから提げる紙「四手」に似ていることから名づけられたそうです。別名「姫辛夷(ヒメコブシ)」とも ちなみに、野生種は絶滅危惧種です。「明るい」「湿地」という限られた場所に多く生育するということと、発生率の低さというハンデが、近年の人間による開発のあおりをもろに受けてしまっているのですね こちらはベニシダレ! まだぜんぜん咲いておりませんわね…… お天気が悪いうちは、まだ咲かないほうがよろしくてよ! 新宿御苑は周りに高いビルがたくさんあるので、方向感覚を失うことはありません ……そんなふうに考えていた時期がわたくしにもございました。筋金入りの方向音痴のわたくし、どうやら道に迷ったようですわ…… ここ……どこですの…… あっ、案内板ですわ! はぁ~!?中央休憩所に行きたくて歩いていたんですけど?まるで違うほうに来てしまいましたわ! でもまあ、ここを右に曲がってまっすぐ行けば、たどりつけますわね ぬぬ?あれは…… ツバキの園ですわー!(こうして寄り道を繰り返しているから迷うのでは……?) いろんな種類のツバキがいっぱい! 絞りの入ったきれいな子ですわ~ 初夏と晩秋のばらも好きですけど、冬と早春のツバキも季節の女王ですわね! ツバキという名前は、葉がつやつやしていることから「艶葉木(つやばき)」、葉が厚いことから「厚葉木(あつばき)」、など複数の由来がありますけれども、 どれも花ではなく葉に由来するのが面白いところですわ サザンカとの違いは、「ツバキは抱きしめるような抱え咲き、サザンカは受け入れるような平咲き」「ツバキの葉はギザが浅く、サザンカの葉はギザが深い」「ツバキの葉裏は毛が少ない、サザンカの葉裏は毛が多い」「ツバキは花首ごと落ちる、サザンカは花びらが散る」など この「花首ごと落ちる」が斬首を連想させるので、ツバキは武家の庭には好まれなかった……という説がありますけれども、調べても明確な証拠は見つけられませんでしたわ。そもそも、花首ごと落ちる花はツバキだけではありませんしね さて、また迷う前に戻りましょうか はー!ようやく見覚えのある場所に出ましたわ! どこかで座って食事をしたいのですけど、どこもいっぱいですわね…… あっ、この星型の花は…… 「ベツレヘムの星」、ハナニラですわ!葉をこすったり切ったりいたしますと、ニラに似た臭いがしますの! ここでご注意!「ハナニラ」と「花の咲いたニラ」はまったく別の植物です。ハナニラには毒があり、食すると激しい下痢を引き起こすなどの症状が出ますわ ニラに似ているからといって、名前にニラと入っているからといって、臭いもニラだからといって、口にしていいものではありませんわ。いっそハナニラなんていう呼称をやめて、「イフェイオン」で統一すればよいのに まだまだ続きますわ~ この記事が参加している募集 桜前線レポート 3,655件 #桜 #みんなでつくる春アルバム #桜前線レポート #お花見 #新宿御苑 #ツバキ #ハナニラ 26 サポートしていただくと私の取材頻度が上がり、行動範囲が広がります!より多彩で精度の高いクリエイションができるようになります! 記事をサポート