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ニュースつぶやき:「おみそ汁のしじみを食べるのはマナー違反?」

 みそ汁のしじみの身を取って食べるのはマナー違反かどうかという話。


 元記事で、栄養士であり元家庭科教師でもある方の言によれば、

・一度椀を置いて、片方の指先でしじみの殻をそっと支えてから身を箸で取って食べるのがスマートでしょう。
・手で殻を口にもっていって身を食べるのはマナー違反です。
・食べ終わった殻を椀の外に出して置くのはマナー違反になるので避けましょう。
・殻は椀の外には出さず、そのまま椀の中に戻すのがマナーです。
・しじみの身が小さい場合は食べにくいので、そのときどきによって判断しましょう。

 と書いてありましたわ。


 ハッ!

 あははははははははははははははははは( ´∀`)!!

 ハーッハッハッハッハッハッハッハッハーッ(゚Д゚#)!!!(高笑い)


 こういうのを!世に噴飯ふんぱんものと言うのです!

 そんなマナー、見たことも聞いたこともなくってよ!


 マナーとは!時と場所を共にする方たちに不快の念を起こさせないように立ち居振る舞うこと!

 マナーとは!価値観を同じくする方たちと共有するしぐさ、言動であること!

 

 クチャラーがクチャラーを不快だと感じないように!割り箸の紙袋を折って箸置きを作る人を見て好ましく思うように!

 いわば人生のグループを形成するのに重宝するものさしのひとつですわ!

 よそさまのあり方を見てやれマナー違反だのなんだのとのたまって悦に入るためのものではございません! 


 ふぃ~~~~~~久しぶりに大きな声を出しましたわ~~~~~~
 スッキリしました~~~~~~


 つねづね思っているのですけども、こういう自称マナー講師の方たちを100人くらい出口の無い部屋に閉じ込めて蠱毒壺こどくつぼみたいにして、それぞれがお互いを否定しあう様を眺めて楽しんでみたいものですわ。最後に生き残った方にはごほうびとして、自身の主張するマナーがなにひとつ守られることのない世界に放り込んで差し上げましょう。


 さておき、たしかにしじみは小さくて食べにくいもの。お料理の仕方も、不勉強にしておみそ汁くらいしか存じ上げませんわ。わたくしはもったいないお化けが出る家に育ちましたので、もちろんおみそ汁の具にしたしじみの身もありがたくいただきます。その場合、大抵はお箸でつまんで、殻入れの器を用意してからいただきますの。うまく食べられない場合はお箸から指へチェンジですわね。でも、他のしじみ料理とはどういうものなのでしょうか。少し調べてみましょう!

 



 まずしじみとは、汽水域または淡水域に住む小型の二枚貝のこと。一般的な二枚貝の中では小柄なので「縮み」が転じてつけられた名前だとする説があるそうですわ。身は小さいものの食味は良く、よい出汁が取れるので汁物や煮物で食されることが多いですわね。小ささゆえにアサリやムール貝のように身を歯でこそげ取ることが難しく、とかく身の食べづらさが気になる貝でもあります。

 そんなしじみの、汁物以外の食べ方。


 まずは、本場の島根県から、しじみごはん・しじみの酒蒸し・しじみハンバーガー!

 まず酒蒸しというのが、ある程度の大きさの貝でないと成り立たない料理法ですよね。それを可能にするのが、島根の誇る汽水湖、宍道しんじ湖と神西じんざい湖の良好な環境で育つ日本固有種である「ヤマトシジミ」。お酒をかけて蒸すことにより、肉厚のしじみの身はふっくらやわらか、汁に溶け出すことのない料理法であるがゆえ、しじみの旨味をダイレクトに味わえるお料理ですわ。しじみを混ぜこんだ豆腐ハンバーグのバーガーも美味しそう!う~ん、現地に行って賞味したいですわね~!


 お次は完全におつまみ、しじみのにんにくしょうゆ炒め!しじみのしぐれ煮!中華風しじみ炒め!

 にんにくと油の親和性は申し上げるまでもありませんわね。そこにたかのつめや豆板醤とうばんじゃんなどの辛味が加われば、これは無限に飲めるお酒のアテ!もちろん白ごはんとの相性は抜群ですわ!そして白ごはんといえばしぐれ煮!お酒とおしょうゆと砂糖で炊いたしじみの濃いめの旨味と白ごはんの組み合わせは、もはや胃袋をブラックホールと化す魔的な劇物と言っても過言ではありませんわ!日本酒!紹興酒!白ワイン!スタンバイなさいませ!


 おとなり台湾からはひと味違う”漬け”の技!冷凍しじみのしょうゆ漬けがエントリー!

 煮るのでもなく、蒸すのでもなく、冷凍したしじみに香味しょうゆを注いで漬けるという台湾の技。冷凍を解凍したので、当然、食感は生に近いものであるでしょう。熱を通していないものの、冷凍というプロセスを経れば、寄生虫の心配もほぼなくなります。ポイントは冷凍前に必ず砂抜きをすること、冷凍は24時間は行うこと。未知の味、ぜひ試してみたいのものですわ!


 最後はパスタ料理!そう、ボンゴレ・ビアンコ&ロッソ!

 ボンゴレといえば、日本ではアサリを使ったボンゴレ・ビアンコが有名ですわね。しかし、ボンゴレとは本来「(マルスダレガイ科の)二枚貝」を意味するイタリア語。かの地ではアサリ以外にも、ハマグリなども使われているそうなので、同じ二枚貝であるしじみを使ってもまったく問題はないでしょう。ひょっとしたらアサリより旨味が濃いかもしれませんわ。トマトを加えたロッソなら、旨味の相乗効果が期待できてさらにおいしそう!その他にも、バジリコソースを使ってボンゴレ・ヴェルデ、イカスミを使ってボンゴレ・ネッロにしてもおいしそうですわね~!




 うーん、ここまで羅列すると、もはやしじみを食べないわけにはいかなくなってきましたね。佃煮でいいので食べたい。お仕事帰りに、スーパーをハシゴして探してみましょう!




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