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世界一のIT先進国であるエストニアが、デジタル化を進めた理由【ラウリ・クースクを探して】宮内悠介著

「エストニアと言えば、暗号通貨が日本より進んでいる国」

今はもう売却したので持っていませんが
以前、暗号通貨を保有していました。

一時期、暗号通貨を学んでた時期がありました。
そこの講師が「エストニアに視察に行きます」と言ってました。

「なぜ、わざわざそんなところに?」と思ったくらいです。
そもそも、どこにあるか知りませんでした。

調べたらロシアの近くにあることが分かりました。
この小さな国で、なぜここまでデジタル技術が進んでいるだろうかと疑問に思いました。


・ソ連から独立した歴史

作中でも、ソ連から独立するかしないかで
国民が分断されていたのが伺えました。

主人公のラウリ、レニングラード出身のイヴァン、
エストニア出身のカーテャの3人は仲良しでした。

しかし、独立の機運が高まってからは、
3人は離れ離れになりました。

イヴァンは帰国をせざるを得なくなり、
カーテャは独立運動に参加します。
エストニア出身のラウリは、態度を決めかねます。

「国同士でもめると、友達でいることも許されない」と残酷さを感じました。

・デジタル先進国になった背景

歴史的に、ロシアなど大国から
支配される時代が長く続きました。

ラウリの才能を見出したライライ教授は、
「データとして残せれば、侵略されて国が滅びても、再び復活させられる」と言っていました。

エストニアは、お墓がデジタル化されています。
検索して探せるそうです。
日本では、お墓を検索するという発想がなかったので驚きました。

小さい国だからこそ、
デジタル技術を自分たちが生きた証を残すという発想になったと実感しました。

・感想

ソ連が崩壊したのは知ってました。
時期は、私が生まれてから数年です。
ソ連から独立した国もその後苦労しています。

ソビエトの体制が、国民の心を蝕んでいた。

ラウリ・クースクを探して p115

社会主義経済だったため、
自分で考えて行動するという発想がありませんでした。
物価が上がっていたため、貧困に陥ったことに触れられていました。

この国は生き残るために、デジタル技術を発達させる選択をしたと実感しました。
そう考えると、これから日本はエストニアからデジタル技術を学ふことになりそうと予感しました。
もしかしたら、既に始まっているかもしれません。

以上、ちえでした。
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