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マインドフルネスという言葉。

マインドフルネスって知っていますか?
きっと言葉では聞いたことがあるかもしれません。
マインドフルネスとは、たくさんの定義があります。
今、わたしがしっくりくるのは
「今、この瞬間に意図的にやさしい注意を向け、
物事をありのままに気づくこと」です。

ありのままという言葉とやさしい注意には
「評価することなく、判断をくだすことなく」
という意味が含まれます。

mindful(マインドフル)とは、14世紀中ごろから使われている言葉で
「よく覚えている」ことを意味する言葉として使われていたそうです。
そこから、「心をとどめておく」「心を配る」「気づかう」といった
意味でも使われるようになってきたそうです。
mindfulness(マインドフルネス)は、そのmindful(マインドフル)の名詞形です。
また、そのように使われるようになったのは18世紀ごろで
言葉として使われるようになったのはここ200年のことだそうです。
また、英語圏でも実際日常的に使われる言葉ではないようです。
そのため、わたしが今使っているマインドフルネスという言葉は、
マインドフルネス瞑想をはじめ、
瞑想実践や学術的な文脈で使われているmindfulness(マインドフルネス)は、もともと英語圏にあったmindful(マインドフル)という言葉の意味でないようです。

それでは、もとは何なのか?
それは、原始仏教の経典の中の≪サティ≫(sati)を英訳したことから使われるようになったみたいです。
今のマインドフルネスがもとは、仏教からきていることを思えば納得かもしれません。
≪サティ≫は、日本語で「念」や「憶念」と訳され、
「心をとどめておくこと」「心にとどめおかせるはたらきとしての注意力」
というので、英語のmindfulness(マインドフルネス)と近い意味になる。

なので、もともとあったmindfulness(マインドフルネス)と
仏教瞑想の中核である「最小限のありのままの注意」(bare attention)
がリンクして、mindfulness(マインドフルネス)という言葉が広がっていったのだと言われています。

そこから、様々な瞑想実践、とくに洞察瞑想を総じて
mindfulness(マインドフルネス)という言葉が使われるようになったそうです。

つまりは、mindfulness(マインドフルネス)という言葉を定義することも
意外に難しく、また日常生活では体験したことがない
特に今の日本の教育上では教えられることはない体験的学習とその定義のため、マインドフルネスという言葉が想像つかず、
宙に浮いている、とらえどころがないのかもしれないと思いました。
また、自分がファシリテートするにあたり、そのあたりの言葉の定義も幅広いため、とまどいが生じるのも無理がないなと思った次第です。

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