しょしがり

しょしがり とは新潟弁で恥ずかしがり屋を意味します。シンママ経験者。介護福祉士。介護支…

しょしがり

しょしがり とは新潟弁で恥ずかしがり屋を意味します。シンママ経験者。介護福祉士。介護支援専門員。社交不安。NPOなどのボランティアをしています。 揺れ動く不確実な感情を、未熟ながら表現できたらと思います。

最近の記事

夫婦別姓なら

私は今の自分の苗字に強い拒否感を持っている。 今の自分の苗字、それは夫の姓だ。 女性が結婚を考えるとき、苗字に抵抗を持つ人もいるかもしれない。 個人的には、 もし自分が、佐藤、鈴木、渡辺から→早乙女、一条、白鳥とかに、 入籍してなれたなら、結婚に対してもっと前向きに、テンションが上がるかもしれない。 (佐藤さん、鈴木さん、渡辺さんに失礼) しかし、そのような憧れの苗字には、なんとなく格差や、嫁姑、元カノの嫉妬、等が付きものな気もして私には到底無理な話だが。 (ドラマの見過ぎ

    • 動物保護のボランティアの話

      写真はうちの16歳のおばあちゃん猫。元捨て猫。ガン闘病中。 動物保護団体の職員さんとお話しする機会があった。 彼女は看護師として働く傍ら、 ボランティアで動物保護の活動をしている。 殺処分をなくし、多頭飼育崩壊も減ってきているとはいうものの、 山間部、田舎の方ではまだ飼育崩壊は無くならないという。 地域柄、限界集落に独居高齢者も多い。 可哀想だからと野良猫に食事を与えたり、知識不足により飼い猫が繁殖を繰り返し増えていく。 衛生環境も悪化し、病気の対応もできず、 猫だけではな

      • VIO脱毛迷ってるならした方がいい

        数年前、私の友人がVIOの脱毛に通い始めた。 40代になってなぜ?と聞くと、 邪魔だから… という理由だった。 ちなみにその友人はレス夫婦だ。 性的嗜好以外で、いまさらどうしてか、私には理解できなかった。 医療脱毛のコースで、下の毛をツルツルにしているという。 デザイン脱毛している人はわりといるようだ。 美容意識の高い人や、水着や下着にこだわる人、エチケットとして整えている人は、 日帰り入浴施設などでも見かける。 逆三角形、味付けのりタイプなど。 私は、自然派というか、パート

        • 薬のコントロールがうまくいかないとき

          薬を処方されている人は多い。 定期的に受診が必要で、医師は都度適切な薬を処方する。 しかし、患者側に問題があって用法用量を守れない、 もしくは副作用が強く出てしまい、生活に影響が出てしまうといったことがある。 私の周囲の人の場合、向精神薬を処方されている人もいて、これがよく起きる。例えば、 お酒で薬を飲む。 頓服薬を頻繁に飲む。 1日3回の薬を一度に飲む。 数日飲み忘れ、忘れた分を一気に飲む。 道に落ちている薬を拾って飲む(?) 受診の際、実際の症状と違うことを医師に話す。

        夫婦別姓なら

          うちの犬がお散歩に行けるようになるまで

          うちの犬4匹、トイプードル、ポメラニアン、パピヨン、ヨークシャテリアはブリーダー引退犬だ。 何年も狭いケージの中で過ごし、名前も無く、誕生日もわからず、人の愛情も知らずに育った。 縁あって4年前にうちにきたときは、 戸惑いの連続だった。 その一つが散歩だ。 犬というものは、お散歩が好きな生き物だと思っていた。 だがそれは思い込みだった。 まず外に出たことがないから、外の世界が怖いのだ。 未知なるわからないものは、不安で怖い。人間も動物も同じだ。 得体の知れない、広大で眩

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          長期連休は憎い

          ゴールデンウィークや、お盆、お正月はずっと嫌いだった。 単なる、妬み、嫉み、かもしれない。 世間が旅行だ。行楽だ。と騒いでいるニュースを見ると、心がすさんだ。 自分には関係のない出来事だからだ。 誕生日も、クリスマスもない家庭だったし、 お正月は、長距離運転手だった父が家に長くいて、酒乱で母に絡んだり、私にもとぱっちりがくる息の詰まる連休だった。 父がいないのは、パチンコに行っている間で、帰ってくればまた、母とお金のことで揉める。 大人になっても、就職先は医療関係でシ

          長期連休は憎い

          認知症でアル中でLGBTQのおじいちゃん

          昔、介護施設で働いていた時の話だ。 80代後半のおじいちゃんがいた。 ほとんど寝たきりでオムツ、寝返りはできるが、自分で起きたり、歩くことはできない。 車椅子に乗ることも移動することも、私たちが行った。 食事は左手のみ使いスプーンで自分で食べていた。 体は常に傾き、ボロボロと食べ物をたくさんこぼすのでエプロンをつけていた。 脳梗塞の後遺症で片麻痺があったので、左半身しか動かせなかった。 脳血管性認知症の診断もついていた。 言葉は話せなかった。 顔の表情も麻痺のせいか動かず、

          認知症でアル中でLGBTQのおじいちゃん

          摂食障がいのつらさを少しわかって、食べる楽しみを味わう

          摂食障害、という言葉は私には無縁だと思っていた。 食は細くても食べることは大好きだった。 いつでも食べられるようにお菓子やパンは家に常備していたし、 通学の電車の中でも常にスナック菓子を友達と回し食べていた。 よほど高熱でも出ない限り、食欲が落ちることもなかった。 夜中に無性にフライドポテトが食べたくなってマクドナルドに走ったり、 衝動的に宅配ピザを頼んだり、 カロリーお化けも構わず摂っていた。 狂い始めたのは、夜勤のある仕事に就いてからだ。 15年ほど前、病院の介護

          摂食障がいのつらさを少しわかって、食べる楽しみを味わう

          前科のある若者をどう支えるか

          私が彼と初めて出会ったのは半年前だ。 アパート管理をしている友人の紹介だった。 福祉関係の仕事をする友人は、自身の持つアパートに入居したばかりの男の子を私に紹介した。 男の子といっても、24歳の青年だ。 友人は私に、彼の生活支援(金銭管理や安否確認など)をして欲しいと依頼した。 最初の印象は、がっしりした体型とは真逆の、幼い話し方をする、愛想のいい子、だった。 それからすぐに住所変更と生活保護の手続きを一緒に行った。それによって、数年間で市内を転々としていること、生活保護受給

          前科のある若者をどう支えるか

          繁殖引退犬のうちのこたちの自己紹介

          寂れた海水浴場の人目につかない掘立て小屋だった。 もと建設関係の事務所に使われていたような古いボロボロの建物に、 車が近づくと、けたたましい犬の群れた声。 案内されて、滑りの悪いガラスの引戸を開け足を踏み入れた。 ひどい匂いだった。声も大きく張らなければ会話できない。 獣と糞尿の発酵した匂いの中でくらくらした。 二十畳ほどの空間に、小さな錆びついたケージが壁に沿って3段重ねに積まれ、それぞれに2匹づつ入れられている。 その数5〜60匹はいるだろうか。 ケージの前には手作りのサ

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          場末のスナックのママ体験から得たこと

          私が手伝うNPOの代表が、趣味のためにバーをオープンさせた。 バーと言いつつ、居抜きで破格の家賃、しかも昭和漂うワイン色のベルベットの椅子とワイン色の絨毯。 場末のスナック感満載の渋くて落ちついた空間のカウンターバーだ。 代表が酒好きで、ただただ飲んだくれたいだけの理由なはずだったが、 引き寄せられるように福祉関係者が夜な夜な集い、情報交換し、繋がりを持ち、時に不満や愚痴を吐き出す場所に自然になっていった。 代表と一緒にカウンターに立つのは日替わりママ。 福祉系の有資格

          場末のスナックのママ体験から得たこと

          たとえ何ひとつ無くなっても

          ホームレス、と一言で片付けてしまえばそれまでなのだが、 世の中には、住む家も、身分証も、携帯電話も、お金も、何ひとつ持たないで福祉関係機関に保護される人がいる。 それは、本人の意思でそうなっている場合もあるし、そうではない場合もある。 家族との関係悪化で家出の場合、虐待やDVなどがこれである。 自分の意思というより、我慢を重ねての結果こうするしかなかった。こうなってしまった。というほうが正しいかもしれない。 本人の意思でホームレスになる場合、触法も多い。 自暴自棄または生

          たとえ何ひとつ無くなっても

          美容クリニックに行ってわかったこと

          どうにも加齢に逆らえなくなったと実感した40代後半。 自分の顔面に、いつからか根づいてどんどん存在感を増していくものを確認した。 シミ。 突然現れたわけでもなく、以前よりうっすらとメイクするたびに気にはなっていた存在。 どうしても許せない、受け入れられない日はいきなりやってくる。 コンシーラーでも消えない。あれ?まだ消えてない。 自分が持っているプチプラコスメ全部駆使しても、隠せなくなった。 あれ?シミ、こんな濃かった? ドラッグストアでハイカバーとうたうファンデーションと下

          美容クリニックに行ってわかったこと

          シングルマザーを経て今息子たちに思うこと

          春休みを終えた子どもたちが、近所の通学路を歩くそばを車で通り越す。 こんな私でも、人の親にさせてくれたことを、神様に感謝したい。 今でも時々夢に見る。 息子2人がまだ幼かった頃。 声変わりもしていない、甲高い細い声で、 ママ、ママ、ママ 呼びながら太ももにしがみついてくる。 「ごめんね、ママお仕事行ってくるからね、お昼ご飯食べててね。」 引き剥がし、後ろ髪を引かれる思いで仕事に行った。 お昼ご飯なんていうほどいいものではない。 白米だけ炊いて、カップめん、ふりかけ、瓶詰め

          シングルマザーを経て今息子たちに思うこと

          はじめて心療内科に行った日

          まず初診予約を取るのに苦労した。 目星をつけておいた、高レビューの開業二十年ほどの心療内科は予約患者のみ。HPを見ると予約受付は完了していた。予約開始は1ヶ月後。診察してもらえるのはさらにその先になる。 また別の心療内科を検索する。 内科、心療内科、精神科、小児内科、の診療を掲げている。予約制ではない。 午後の診察時間の10分前につき、車で待機した。ぞろぞろと患者と思しき高齢者や学生が入り口に並び、私も慌てて6番目くらいに並んだ。15時の開始とともに受付へ流れ出す。 「初

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          性被害に遭ったときのこと

          何も変わらないはずの毎日に、突然事件が起こった。 職場のトイレから小型カメラが見つかったのだ。 誰でも使える男女共用の多目的トイレのような作りをしているトイレだ。 便器の周りには手すりが設置され、腰掛けたときに使える可動式前方アームレスト(肘置き)が、常に開いた状態で壁に付いていた。 腰の曲がった高齢者が、そのアームレストにもたれかかかって排泄できるようになっている。 ほとんど使用頻度がないため、開かれていたわけだが、 その下側に、便器の方を向いて親指の先っぽほどのカメ

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