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【産休育休にはいる前】上司からの言葉がけ

現在、39歳。2回目の育休中。
大学卒業後、今の会社に就職して
がむしゃらに働いてきた。

自分が上司として
産休育休にはいる方を見送ることも
何度も経験した。

どんな言葉がけをすることが
そのひとにとってよいのか。
たくさん考えて、接してきたつもりだった。
しかし、実際に自分が産休育休にはいる立場になって感じたことがあるので
忘れないうちに残しておきたい。


1回目。37歳。

女性で同じ役割についている人は、片手程度。
且つ、全員、未婚で子どもはいない人ばかり。
その中で、産休育休にはいるのは異例だった。

当時の男性上司は、比較的ラフに接することができる関係性だった。

「早く戻ってきてよ〜。戻ってきたら、こんな役割を考えているからね」と言ってくれた。

正直、戻る場所がなくなるかもと思っていたので、少し安心したことを覚えている。
ただ、人によっては、この言葉がけは、プレッシャーに感じる人もいるかもしれないとも思った。

2回目。39歳。

1回目の復職後、部署が変わった。
女性で同じ役割についている人は
私含めて3人。
ひとりは独身のMさん。もうひとりは小学生のお子さんが1人いるKさんだ。
今回の男性上司とは、ほぼリモートでしか会ったことがない。
仕事面で尊敬はしているものの、直接の関わりは少なかった。

とあるリモート会議、大勢の人が参加する中、私が産休にはいることが、その上司から発表された。
(会議参加者50人中、女性は私とKさんのみ)

「○○さん(私の名前)、ぜひその時しかない時間を大切に過ごしてください。
仕事には、誰にでも代わりはいます。残念ながら。けれど、お母さんの代わりはいません。なので、しっかり休んでくださいね」
と。

・・・。

なんだかモヤっとした。
我ながら、1歳の子を育てつつ、
出張などもこなしながら、
なかなかハードな勤務をする
妊婦期間だったと思う。

妊娠中でメンタルがやられてたから
モヤっとしたのか?

その後、そのリモート会議に出たメンバーの方々と4人で食事をする機会があった。

話題は、あの上司の言葉がけについて。

2人の子どもがいる男性社員の人は、
「あのコメント、素晴らしかったよね。あーいう上司でありたいよね」と。

「そーなんですかね〜。何だかわからないけど、モヤっとしちゃって」
と私は言った。

そこで、小学生の子どもがいる女性のKさんが

「そりゃそーでしょ。私は正直ムカついた。母親に代わりはいないことなんて百も承知でこっちは働いてる。葛藤だってたくさんある。
そんな中で、仕事の代わりはいる。なんてわざわざ言う必要ある?!」
と。

!!!

心の中がスッキリした。
私がなぜモヤっとしたのかわかった。
まさに、心の中の “葛藤” をわざわざ大勢の前で言葉にされて、
自分が会社には不必要だと言われた感覚になり、モヤっとしていたのだ。


では、どうしたらよかったのか?
自分が上司だったら、私に対して何と言葉がけをしたのか?

この話を、たまたま父親にしたことがあった。
父は、様々な役割で多くの経験をし、
65歳まで勤めあげた。社会人の大先輩だ。

「もうね、産休育休にはいる方に対して、
 自分の意見はあまり言わない方がいいよ。
 基本は相手の話を聴く。
 いつ戻ってきたいとか、今どんな気持ちか、とか。
 そんで、いつでも待ってるからね。くらいのスタンスでいた方いいと思う」

うん、たしかに。

同じ妊娠中とはいえ、環境も状況も感情も、人によって全く違う。
全く同じ立場になってみないとわからないことがある。
しかも、メンタルも日々右往左往する。

現時点での、私の結論。
(自分が上司だったら)
・自分の意見はあまり言わない。
・相手の話を聴く。
・いつでも待ってるね、のスタンス。

その都度感じることは変わるかもしれないが
こんな感じで残していってみよう。

人間ってむずかしい生き物だな〜


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