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抱えきれないほどのバラの花束をもらった卒業の日🌹

抱えきれないほどのバラの花束をもらった卒業の日🌹


卒業の日にチャイムが鳴った。
「おめでとう!」
玄関に出ると
伯母が大きな花束を持って立っていた。

両手でないと抱えられないくらいの
「ピンクのバラの花束」

「うわー!!ありがとう!」
思わず歓声をあげた
本当に嬉しかった✨

少し大人になったような気持ちがした
高校の卒業

伯母や母たちは、2人とも大学進学せずに就職
二十歳くらいで婚約結婚
そんな世代だった

私はというと
入学祝いにもらった化粧品も
使うことなく、
うさぎやクマのプリントのトレーナーにジーンズみたいな格好で大学通学
バッグやリュックには本ばかり
オシャレなどする事もない学生生活を送った
大人になるには、そこから
かなりの時間を要した

懐かしい卒業の思い出…
あれ以上に大きな花束は
未だもらった事はない

卒業と聞くと 
あの日
「花束を持っている私の記念写真」
を写してくれた
カメラの向こうの伯母の笑顔を思い出す

「ありがとう、おばちゃん
 すごく嬉しかった🌹」



あとがき


「卒業の」というお題から
この時期の花を思い浮かべてみた
今どきは、桜の歌が卒業ソングにあるくらいに
桜の開花時期は最近早くなったような気がする
私のイメージでは桜はむしろ入学式の花

では、私の卒業の花はなんだろう?
そして思い出したのが
この伯母にもらった
「バラの花束」だった



小牧幸助さん
いつもありがとうございます😊
企画参加させて頂きます♪

#卒業の
#シロクマ文芸部
#企画参加

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