追跡17【賜りしお告げ】
「大丈夫?」と飛び込んだ妻は、自転車で駆け付けたらしく、呼吸は荒く不安気な面持ち。
事情を手短に話すと、共通の知人経由で聞き取ったと、番号を書いた紙を私へ手渡す。
友人へお詫びの電話の後、お礼を言うと彼女は「きっと戻って来るよ」と、屈託無い笑顔を見せた。

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