眞名井 宿禰(眞名井蒐集堂)

精神世界、超自然、超能力、神秘学、俗信、心霊、幻想文学、空想科学を蒐集して表現活動して…

眞名井 宿禰(眞名井蒐集堂)

精神世界、超自然、超能力、神秘学、俗信、心霊、幻想文学、空想科学を蒐集して表現活動しています。表現者として現代と古典の融合を探求し、自己表現の手段として独自の美学を追求しています。心の奥深くにある感情や哲学を描写し、共感と洞察を与えることを目指しています。

最近の記事

自由詩「異邦の光陰」

異邦の光陰は、遥かなる鏡の奥で囁く 時の水面に映る影、記憶の残響に消ゆ 隠された言葉は風に舞い、心の檻を解く 無音の旋律が、魂の深淵を揺るがす 夢の境界を越え、夜の帳が降りる頃 暗闇の彼方に咲く、光の花は幻影か 永遠の迷宮を彷徨う者たちの祈りは 破れた翼に宿る、儚き希望の輝き 透明な糸で織られた運命の織物は 無数の瞬間を繋ぎ、時の海を漂う 記憶の断片は砂となり、指の隙間から零れ 異邦の地に響く、静寂の声に耳を澄ます 光陰の中で揺れる影は、永遠の謎 無限の可能性が交錯する

    • 短編 怖い話「死霊の森」

      彼らは森の奥深くに潜んでいる。生者の世界から隔絶された場所で、彼らは暗闇の中でじっと待ち構えている。彼らは人々の恐怖の源であり、その魂は飢えている。死霊たちの存在は、何世紀にもわたってこの森を呪い続けてきた。誰もがその存在を忘れようとしても、彼らの影響は消えることはない。 死霊の森は、まるで時間が止まったかのような静けさに包まれている。樹木は古く、蔦は蔓延り、太陽の光はほとんど遮られている。森の中に足を踏み入れると、まるで別世界に足を踏み入れたような錯覚に襲われる。 夜が

      • 超短編小説「時が沈黙した」

        宇宙の果て、時が沈黙する。星々が息を殺し、銀河が静寂に包まれる。その間、宇宙の神秘が解き放たれ、存在の真理が明らかになる。人間の知識では到達できぬ領域へ。そして、沈黙は終わりを告げ、宇宙は再び奏でる。しかし、その一瞬の沈黙が、永遠の謎として残る。

        • 超短編 怖い話「廃線跡」

          廃線跡に立つと、深夜の静けさが響く。汽笛の音が遠くで聞こえ、列車の影が現れる。しかし、乗客はあの世の者ばかり。窓から覗く顔は白く、目は深く血走り、彼らは無言で手招きする。無念の死を遂げた彼らの怨念が、今も彷徨う。恐れるべきは、彼らが一緒に連れて行きたがることだ。

          自由詩「記憶の多層次元」

          確信の迷宮、瞬間の波紋 煌く星屑が導くは未知の夢 時間の曲線を彷徨いて 過ぎ去りし昨日の面影を見つけん 微風が誘う、幻の彼方 折り重なる想いの渦巻きに 言葉の枷を解き放ち 終わりなき旅路へと身を委ねん 空虚の中に生まれし花 響き渡る無音の歌声 虚構の縁に立ち尽くし 深淵の底に響くは哀しき調べ 幻想の羽ばたき、魂の迷い 記憶の断片、失われし言葉 時空を超えて響くは 永遠の謎、解き明かせぬ多層次元

          自由詩「記憶の多層次元」

          自由詩「調和の不均衡」

          暗闇の中に光を求めて 星々が踊る、宇宙の舞台で 絡みつくる螺旋、無限の狭間 調和の不均衡、深淵の響き 夢想の彼方、意識の迷宮に 煌めく真実、曖昧な存在 微細な振動、宇宙の鼓動 調和の不均衡、無限の探求 時の流れに抗いながら 命の営み、永遠の流転 交わり合う波、一体の息吹 調和の不均衡、生命の詩篇 微風がそっと語りかける 宇宙の旋律、永遠の調和 響き渡る愛、無限の愛 調和の不均衡、全てを包む

          自由詩「調和の不均衡」

          超短編小説「永眠の日」

          彼女は窓辺で微笑みながら永眠した。静かな夜に包まれて。部屋には花の香りが漂い、遠くからは夜鳥のさえずりが聞こえる。彼女の顔には穏やかな表情が浮かび、心地よい安らぎが広がっていた。窓辺の光景は美しく、まるで絵画のようだった。そして、誰もが彼女の美しさと穏やかな様子に感動した。永眠の日、彼女は究極の美しさで世を去った。

          超短編小説「永眠の日」

          超短編小説「月光の子守唄」

          満ち欠けする月を見つめながら、母は子守唄を歌った。その美しい歌声が静かな夜空に響き渡り、赤ん坊は安らかに眠りに落ちた。母の優しい声に包まれ、幸せな夜が過ぎていく。月光が部屋に差し込み、母と子の微笑みが重なる。その瞬間、二人は一つになったように感じた。母と子の絆は、月が見守る中で深まっていくのだろう。

          超短編小説「月光の子守唄」

          超短編小説「終わらない生涯」

          彼は夢に見た。それは永遠に続く旅路だった。喜びと悲しみを共にし、果てしない冒険を求めて。歳月は流れ、時は過ぎても、彼は変わらずその若々しさを宿していた。彼の生涯は果てなく続く。死すべき日が訪れたとしても、彼は再び目覚め、新たな旅に身を委ねるだろう。永遠の旅路が彼を待っている。

          超短編小説「終わらない生涯」

          超短編小説「精霊の火祭り」

          ある村で毎年行われる精霊の火祭り。村人たちは夜になると神聖な火を灯し、精霊たちを迎える準備をする。その火は、村を包み込む暖かさと安心感を与えてくれる。そして、時折現れる幻影が、村人たちに幸せと希望をもたらす。精霊たちと村人たちが共に笑い合い、祈り合うその姿は、まるで永遠の絆を感じさせる。その夜、村は神聖な光に包まれ、幸せが広がっていた。

          超短編小説「精霊の火祭り」

          短編 怖い話「通夜の後」

          深夜、時刻は二時を回り、通夜の余韻が漂う部屋に、ただ一人佇んでいた。線香の香りが静かに漂い、闇が広がっている。叔父の遺影がその中心に据えられ、灯りのない部屋には彼の存在感が色濃く感じられた。 突如、遺影が不気味な形相で目を開き、怒りに満ちた視線をこちらに向けた。その眼差しは、生前の叔父とは全く異なり、まるで異界の者のようだった。 恐怖に凍りつき、体が動かないまま、その光景を見つめることしかできなかった。部屋には遺影から聞こえる呻き声だけが響き渡り、それはまるで叔父の魂が苦

          短編 怖い話「通夜の後」

          短編小説「蒼穹の星」

          暗闇の中で、私は孤独に浮かぶ。一個の蒼穹の星として、常に夜空にその輝きを放つ。人々は私の美しさを称賛し、私の光を頼りにするが、その胸中に秘めた深い孤独を知る者はいない。無数の星々が周囲に散りばめられている中で、私は孤高の存在として輝き続ける。 夜空を仰ぎ見る人々は、私の輝きに魅了される。彼らは私の光を讃え、時には願いを託すこともある。しかし、彼らは知らない。私の内面に隠された孤独を。 私は生まれた時からこの場所にいた。広大な宇宙の夜空で、一際輝く星として存在している。しか

          短編小説「蒼穹の星」

          超短編 怖い話「魂還しの村」

          山間の村に伝わる「魂還し」の噂。亡くなった者が戻るとされ、喜ばれたが、彼らは異変を引き起こす。村は次第に闇に包まれ、生者の魂を求める亡者が彷徨う。妖しい灯りが夜を照らし、彼らは村人を捕らえ、魂を奪う。村は絶望に沈み、生き残った者たちは永遠の恐怖に直面する。

          超短編 怖い話「魂還しの村」

          超短編小説「人魚と僕」

          海辺にひとり立ち、波の音に耳を澄ませる。波間に浮かぶ人魚と目が合う。微笑む彼女に手を差し伸べ、深い青へと誘われる。やがて、身体は透明な泡となり、彼女の世界へと消えていく。永遠の幸せを約束されながら、僕の心は温かな海の底で静かに眠る。

          超短編小説「人魚と僕」

          超短編小説「奏でる天女」

          天女が琴を奏でると、空には星が輝き、風が靡く。人々はその美に酔いしれ、神秘に満ちた夜を彷徨う。だが、彼女の音楽は悲しみも希望も包み込んでいた。彼女は天に還る前に、人々に「命は儚く、愛は永遠」と伝え、琴を手放した。その後、星が彼女の姿を映す。

          超短編小説「奏でる天女」