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〜虎に翼〜 優三さん、よかったね。

どうも。
こりーぬ、です。
初めての方も、また読んでくださってる方も
ありがとうございます。

3本連続で『虎に翼』の話を書くとは
思ってもみなかったけど、
今日も書きます!

今日のネタバレ行きますよ。


虎ちゃんと優三さんが結婚しようと
2人で決めて、
その晩に帰ってきたお父さんと
お母さんに、その報告をすると
やっぱりね、思った通り、
お父さんはあんまり乗り気じゃなかった。

だって、同じ会社にいるのに
優三さんに自ら
話を持って行かなかったから、
たぶん、そんなとこだろうなと思ってた。

優三さんも言っていたけど、
愛娘を任せるにはちょっと頼りないな、
と思っていたんだね。

でも、お母さんは
さすが良妻賢母なだけあって
「そうか、その手があった」と。

弁護士として活動する上で必要になる
社会的地位の向上のための結婚をしよう
としている娘を
本当にそれを承知のうえで貰ってくれるのか?
それでいいの?って何度も確認してくれた。

虎ちゃんがつい口をはさむと
黙っとけ!と何度もいう辺り、
娘のことだけでなく、
優三さんのことも考えてくれてる
良いお母さん。

しかも、ちゃんと
優三さんが黙ってる点についても
突っ込んでくるあたり、デキる女だね。

「虎子と結婚する、あなたの旨味はなんなの?」
って質問が飛び出してきて、
これになんて答えるんだろうと思ってたら、
「自分は天涯孤独だから、
虎ちゃんや、猪爪家の人たちと家族になれる、
これが僕の旨味です」

優三さんが本当のこと言わないままで
初夜を迎えたその晩、
さすがに、どうするのかと思いきや
「虎ちゃんには指一本触れないから安心して」
って布団に入っちゃうんだよ?
でも、つい「ずっと虎ちゃんのこと好きだったんだけど」
ってぽろっと言っちゃうのが、優三さんだよね。

優三さんは、虎ちゃんが試験に受かって
自分が落ちた時に、
もう一緒にはいられないと思って
きっぱり虎ちゃんのことも諦めて、
猪爪家を出て
社員寮に入ったんだって。

だから、虎ちゃんの見合い相手を
必死に探してるお父さんから
虎ちゃんの状況を聞いて
だったら、自分が立候補したっていいじゃん?
って勇気を出してきたんだってよ!

はあ~、優三さんが言えてよかった。
虎ちゃんも優三さんを叩き起こして
問い詰めるんだけど、
結局進展なくそのまま眠りにつくことに。
いや、もう結婚してるんだから
視聴者的には押し倒してもろても、と
思ったけど!
あの状況じゃ、虎ちゃんも
心から受け入れてはできないよね……

虎ちゃんったら、優三さんが
社員寮に入っちゃって寂しいと思ってはいたけど
本当に恋愛対象としては見てなかったんだな。

来週の予告では、
虎ちゃんが優三さんに寄り添ってるシーンもあった
ので、ちゃんと穏やかな夫婦になれそうで
安心しました。
とはいえ、なんだか雲行きの怪しいシーンも
連続していて不穏な感じ。

二人の結婚の1か月後に真珠湾攻撃があった
という、ナレーションもあって、
時代的にもどんどん厳しくなっていく。

結婚することにした理由の、
弁護士として社会的信用が得るというのが
婚約のお陰でできたのかはわからないけど、
無事、虎ちゃんは初弁護を担当できました。

虎ちゃんの初法廷に傍聴に来ていた
元傍聴仲間だった寿司屋のおじさんも
材料が手に入らなくなってきたから
店を閉めて田舎に引っ込むんだって。
寂しい。

私は勿論、戦争を知らない世代だけど、
戦争って、本当にろくなことないと思う。
現実にも世界中で起こってて
嫌になるけど、
とにかく、こんな無駄なことを早いとこ
みんな止めてくれないかな。

よねさんと轟がどうにかなることも
なさそうな雰囲気。
この時代は結婚するのが当たり前で、
女が虐げられていることを不思議に思う人が
まだまだ少なくて、
よねさんは、それに縛られてきた犠牲者だから
結婚?はぁ?そんなんするわけないだろう!
みたいな極端な方に舵を切ってしまうんだろうな。

個人的には
ちゃんとお互いのことを慮れる間柄であれば
必ずしも結婚という形でなくても
男同士でも女同士でも
パートナーという立場の人が
いた方が安心して、
自分がやりたいことに向かえると思う。

ところで、これは実話を基にしたドラマだけど、
大学に通っていた仲間の女性たちの立場の違いの
描き方がよかった。

崔さんは朝鮮人の留学生で、
お兄さんが務めていた会社の中に
怪しいことに首を突っ込んでいた
朝鮮人の同僚がいたことで
お兄さんも疑われて、そのとばっちりで
志半ばで国に帰らざるを得ず。

涼子様は華族のお嬢様で、
お父さんが芸者と駆け落ちしちゃったから
超!気の強いお嬢のお母さんも酒に溺れてしまい、
自分が婿を貰わないと
召し抱えてる者たちの生活を支えられない。
その為に弁護士試験を諦めて
男爵家との縁談を進めることを決めた。

梅さんは、検事(だったか?)の夫と
ほぼ別居状態だったけど、子供を守るために
弁護士になろうとしてたのに、
試験直前になっていきなり夫から
若い女と再婚するからと、
三下り半を突きつけられ、
一番下の男の子だけ連れて家を出て、
やっぱり試験は受けられなかった。

残って試験を受けられたのは
虎ちゃん以外には
よねさんだけだった。

よねさんは、貧しい家に生まれて
女は年頃になったら女郎屋に売られるのが
必然のような環境だったけど、
直前に逃げだして
上野のカフェー(この伸ばす感じ好き♡)
に飛び込んで、今も住み込みで働いてる。

髪を短くして、ハンチングを被って、
三つ揃いの背広を着て
男のような(今で言うとコスプレしてる感じ?)
女という身体から逃れようとするみたいに
生きてた。

彼女にとっては鎧のような背広を
2次の口頭試問の最後の質問で、
「君は弁護士になっても
そんなとんちきな格好をしているつもりなのか」
と言われて
「とんちきはどっちだ!」と言い返してしまい、
試験の内容としては完璧だったはずなのに
落とされてしまう。
次の年の口頭試問も同じだった。

今、よねさんは
虎ちゃんと同じ事務所で手伝いをしている。
受かるまで何度でも試験を受けるだろう。

彼女の頑なに過ぎる態度が改まるのが先か、
試験官が変わるのが先か、
根競べみたいなものかもしれない。

そういうよねさんからすると
虎ちゃんは妥協の産物なのだろう。

5人の中で唯一合格した虎ちゃん。
銀行で働いていたお父さんは
裁判を経て、
会社を興し、社長として
しっかりと家族を養っているし。
お母さんは、厳しいけど頭の良い女性。
女学校にも危なげなく通わせてもらって、
成績は一番。
お金に不自由はしてない。

お兄さんはとぼけてるけど、
ちゃんとした会社?にお勤めみたいだし、
そのお嫁さんは虎ちゃんの女学校の友達。
年の離れた弟は賢く、優しく、
皆、虎ちゃんを愛しているし、
虎ちゃんも皆を愛している。

虎ちゃんだけが、
この時代としては
稀有なほどに安定した環境で暮らしていた。
お父さんが訴えられたのは、大変なことだったけど。

そんな虎ちゃん個人にやってきた試練は
女という社会的地位の低さにどう抗うか。
それを結婚という手段で高めることができて、
やっと弁護人として法廷に立てた。

ただ、ここまで見てきて
虎ちゃんの場合、
試練がものすごくハードル高い物だったようには
感じられない。

他の仲間たちが抗いきれない絆なんかで
試練の前に膝を着いてしまう中で、
頑張ればなんとかなるし、してしまう
という主人公補正が働いている。

家族に恵まれているというのが
実は一番大きな違いなのだろう。

この時代では特に、
自分では選ぶことのできない環境。

虎ちゃんは、思いがけず
素晴らしい環境を手に入れている。

そして、ここにきて
もう一つ不穏なのが、
猪爪⇒佐田に苗字が変わっていること。

私の記憶違いでなければ
終戦後まもなくの冒頭シーンでは
猪爪姓を名乗っていた気がするので、
優三さん、戦死説が有望になってしまった……
それとも病死かな。
緊張するとあんなにお腹痛くなっちゃうのは
結構ひどい病なのでは?

とりあえず、来週の
幸せな佐田夫妻を見守り隊です。

また気が向いたら書きますので、
よかったら読んでくださいねー

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