app clipが便利すぎる
こんにちは!Recept代表の中瀬です。
先日スタバに行った際に、見慣れない看板が置いてあったので試してみたのですが、とても便利だったので調べてみました。
app clipとはなんぞや
app clipはIOSが対応しているモバイルアプリの機能をコンパクトに提供するための仕組みです。
一体どういうことか、私のスタバでの体験を交えてご説明しようと思います。
まず、私がスタバでドリンクを買おうとすると列に並んで注文する必要がありました。
こんなときに事前にモバイルオーダーしておけば並ばずに受け取れたのですが、もう遅かったです。
そんなときにスタバのモバイルオーダーアプリがapp clipに対応していたのです。
これで何ができるかというと、私は店頭のQRコードを読み込むだけで、スタバのアプリをダウンロードすることなく、また、会員登録などをすることなくモバイルオーダーをすることができるのです。
これで、いちいちめんどくさい会員登録をせずとも、モバイルアプリユーザーと同じサービスを受けることができます。
公式ページはこちら
https://developer.apple.com/jp/app-clips/
サービスのコアな体験を経験してからインストールしてもらう
サービス利用時のログインや初期パスワードの設定など、めんどくさくて離脱する理由はたくさんあります。
そこでコアとなる便利な体験を先に享受して、便利だったから使っとこうという気持ちを出させるこの仕組みは素晴らしいなと思いました。
また、apple payの決済ともつながっている点に関してもとても便利さを感じました。
30日以内にアプリは消滅する
app clipによってモバイルアプリのインストールが不要と言いつつも、実は裏側ではアプリがインストールされているようです。
アプリとはいっても最低限の機能を利用するためのとてもデータ量の小さいものになっています。
この、「ミニアプリ」はインストールされてから30日後には消滅するようにできているみたいです。
app clipのデータは引き継ぐことができる
仮にこのモバイルアプリ便利だったからインストールしよう!となった際にも、app clipを利用していたデータは本番のアプリにも引き継ぐことができます。
例えば購買情報とか、付与されたポイントみたいな情報も自動的に連携できるようになっているのですね。
体験はDID/VCのウォレットにも近いモノを感じる
こんな便利な体験ですが、DID/VCも近い体験を提供することができるようになると思っています。
DID/VCを用いれば、ある意味会員登録不要であるサービスが受けられるようになります。
同じクレデンシャルの情報を使って複数のサービスを利用したりする体験です。
言い換えればその場で使いたいと思った衝動のままモバイルアプリないし、オンラインサービスをその場で受けられる体験は相当便利なものだと再認識しました。
もちろん、そこにウォレットのインストールのような壁を作ってしまうと元も子もないので、今回のapp clipであったりブラウザでの体験であったり、優れたUXの探求は必要だなと思います。
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