京都シルバーガイドクラブ『智和輪』テキスト
足利義満は、各地の守護大名を従え、貴族に対しても大きな力を持っていた。その力の象徴が金閣寺である。3階建ての建物で、2階と3階部分には金箔がはられている。1階には、戸をつり上げ、部屋に光や風を取りこむための、しとみ戸がある。しとみ戸は、主に貴族の建物で使われていた。2階の内と外を仕切るのは、引き戸である。あつかいやすくて場所をとらない引き戸は、機能重視の武士の家で使われた。3階の丸みを帯びた窓は、お寺の建物のつくりである。金閣は、貴族、武士、寺、それぞれの文化を取り入れた建物