今日の俳句 棕櫚の花 著莪の花

 厨子に一泊し鎌倉の報国寺に行ったときに、棕櫚の花と著莪の花が咲いていた。

 シュロは日本の温帯地域で古来より親しまれた唯一のヤシ科植物で、花言葉は「勝利」「不変の友情」である。著莪も古くから日本に自生しているが、花言葉は「反抗」「友人が多い」である。葉っぱの鋭い形や、根茎でどんどん増えることからきているようである。


             花棕櫚や逗子海岸に近い宿

             花棕櫚や朝日を受ける旅の宿

             日輪と競ふ明るさ棕櫚の花


             著莪咲きて禅寺らしくなりにけり

             どことなく人寄せつけぬ著莪の花

             頬を寄せ甘い香りを著莪に嗅ぐ


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