今日の俳句 山吹
我が家の白山吹は盛りを終えたが、近所の八重の山吹や里山の山吹は盛りを迎えている。山吹の花は、万葉集でもよく歌われているが、太田道灌が蓑を借りようとしたときに山吹の花を差し出され、「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」の故事を知らずに恥じたという話が有名である。
石塀の上に咲き初め山吹黄
咲き初めは房も小さく八重山吹
八重山吹道灌の故事思い出す
里山に咲いて眩しく山吹黄
山吹や高く明るい妹(いも)の声
山吹や万葉人の恋の歌
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