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【POG愛馬】⑭サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンド
父 ディープインパクト
母 マルペンサ

※この指名馬についての記事はこちらより
POGヒストリーvol.17 https://note.com/lovely_auklet755/n/n5342452b6b07

はい。この年の馬体No.1は彼でした。
か細い感じでいかにもディープ産駒といった風合い。
里見さんはかなり推していたはずですが、
いかんせんここまではサトノという馬があまり当たっていなかったんです。

それこそこのドラフトの日のダービーで
クラウンとラーゼンが最初の大当たりだったのでは?
なので、ドラ1とまではいかなかったように記憶しています。

サトノダイヤモンドと名付けられたこの馬は、
デビュー戦を11月の頭に迎えました。ダントツ人気の1.6倍。
ロイカバードとの一騎討ちの空気を見事制しました。

2戦目は雨の師走。たしか有馬前日の平場戦でした。
1.2倍のウルトラ人気を遊ぶようにドロンコ遊びしながら楽勝していました。

年が明けて初の重賞挑戦はきさらぎ賞。またロイカバードとの激突でした。
重賞なのに1.2倍というガチガチの本命は、ぶっちぎりで楽々の重賞制覇。

セレクト高馬、ルメール、ノーザン生産、池江厩舎、ディープ産駒、
という完璧なプロフィールを持つこの馬は、
トライアル未経験ながら、皐月賞堂々の一番人気で本番に挑みました。
最後の直線、謎の人気薄馬、ディーマジェスティに
ここ一番の交わしに合い、
同じく追い込んできたマカヒキに差されて3着。
がっくり肩を落としましたが、ブリランテも思えば皐月3着。
本番がますます楽しみになりましたねえ。

ダービー当日ギリッギリまで1番人気だったはずです。
レースはルメールが完璧なレース展開。
7番手をばっちりキープし、なんの不利もなく直線に出せました。
その時、ダイヤモンドとエアの間に出来た隙間に、
道中ダイヤモンドの斜め後ろからずっとマークしていたマカヒキが
割って入ってきます。
その時ダイヤモンドが少し外によれます。
その瞬間にマカヒキスパート。
あとはダイヤモンドとのランデヴー走行になります。
最後はクビの上げ下げ。

かなり、きわどい!と思ったのはぼくだけ?
ルメールは川田に祝福の手を差しのべます。
イスラに続いて痛恨のダービー2着。
しかし、一昔前を思えば、自分の成長には目を見張るものがあるはずです。

POG期間が終わって3歳秋のダイヤモンドは盤石でした。
ぶっちぎりの菊制覇からあの伝説の有馬記念。
絶対届かない位置から鬼神の追い込みを見せ、
キタサンをとらえてくれました。
あれはしびれたなあ~。

その後はいろいろ歯車が噛み合わなくて、辛いレースが続いたんですが、
引退の年の京都大賞典、マカヒキに乗ってた川田で
生涯最後の勝ちを叶えてくれた時も忘れられません。
今は種馬となって、
たぶん来年の桜花賞馬の父として、再びクローズアップされているかも。
もしかしたらダイヤモンドの忘れ物を
その息子が今年拾ってきてくれるかもしれませんね。

ダービーの馬柱
有馬記念
有馬記念

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