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世界はここにある

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初めての長編小説に挑戦中です。 週1~2回UPしています。 ある日謎の子供の集団に遭遇した高山英人。そこから彼は世界の裏側を知ることになり、そして自分自身が密接に関わっていること… もっと読む
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2023年11月の記事一覧

世界はここにある㊲  第三部 対決篇

 横田基地からは軍用機でワシントンを目指すと聞いた。民間の航空機よりは多少時間がかかると…

世界はここにある㊳  第三部 

 米国ホワイトハウスは日本での異常事態の分析を急いでいたが、米本土の安全体制への影響があ…

世界はここにある㊴  第三部 

 キャロルが運転するジープは小田原にある僕の実家を目指し中央連絡自動車道を南下していた。…

世界はここにある㊵  第三部 

 突き付けられた要求。そしてその期限まであと6時間を切った。国内ばかりでなく世界中が日本…

世界はここにある㊶  第三部 

「あの感染症はバイオ施設からの流出汚染事故が原因という噂はあったが、まさか本当だったのか…

世界はここにある㊷  第三部 

 スマートフォンが着信を伝えた。彼の番号を知る者はそう多くない。それはプライベートなもの…

世界はここにある㊸  第三部 

 5年前 ドイツ国内 「ドクター・タカヤマ。先週のデータはもう精査が済まれたのですか」  助手の一人がタブレットを見ながら高山尚人教授に声を掛ける。高山の手にはまだ半分ほど残ったままのペーパーカップのコーヒーが居心地が悪そうに持たれている。 「このコーヒーは何とかならないのか? よく皆、これを飲んでるな」  そう言って彼はキーを押下した。 「今、承認してuploadしたよ」    カップをデスクに置いた彼は研究室棟に囲まれたようにある庭を窓越しに見た。良く手入れをされたバラ

世界はここにある㊹  第三部 

「フランツ? フランツ・シュナイター博士が私を呼んでいると?」 「はい、ドクター・タカヤ…