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大河「光る君へ」〜悲しき中宮定子〜

こんばんは。
ミュルアです。

久しぶりに大河を最新話まで一気に観ました。

とうとう【長徳の変】まで来てしまいました。

中宮定子の辛いストーリーが続きます。

今まで、『悲愁中宮』(安西篤子著)や『この世をば』(永井路子著)などの歴史小説を読んで、中宮定子について、あれこれ私なりに思い描いていました。

中宮定子は、一条天皇に愛されたものの父や叔父が亡くなり、兄弟が罪に問われ、後ろ盾が無くなり、不幸が続き、ただ悲嘆に暮れ、亡くなったと思っていました。

でも、映像の力は、想像を超えていました。

特に、今回は、どこまでが史実通りで、どこまでがフィクションなのか分からないぐらいでした。

さすがに清少納言とまひろが植え込みに潜んではいないと思いますが、絶望の淵に立たされた中宮定子が衝動的に自ら髪を下ろしてしまうシーンは圧巻でした。

とても強く、誇り高い中宮定子です。

中宮定子が髪を下ろすシーン


清少納言の『枕草子』は、中関白家の絶世期ではなく、凋落期に書かれたらしいのですが、中宮定子の悲しみを知りながら『枕草子』を読むと、感慨深いものがあります。

次回予告の定子と清少納言の「春はあけぼの」は、胸に迫るものがありました。

来週は、多分辛い展開だけど、リアルタイムで見なければ。

余談ですが、反閇(へんばい)を踏みながら未来を予見(【刀伊の入寇】について)している安倍晴明やいつの間にか検非違使別当になっていた藤原実資も好きです。

藤原実資の『小右記』を大河に合わせて読んでいると史実がわかって面白いので、お勧めです。

宮中での出来事をブログやX(旧Twitter)みたいな感じで色々書き留めてあるんですよ。

『御堂関白記』や『紫式部日記』にしても、長い時を超え、よくぞ現代に伝わっているものだと思います。

こういう資料が豊富に残っているので、大河『光る君へ』をさらに楽しめて幸せです。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

rumirinさん、花びらのお写真ありがとうございました。

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