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深夜はおセンチになりがちね


本当に。過ぎてしまえば過去の話。
今ではもう全員が土曜日に1人で採血室でもこなせるようになった。
あのころの奔走は一体何だったのかと言うくらい。
この投稿の女性はその後さらに2人産み、三児の母となって転職していった。

この女性に続いて妊娠した同僚も、2度の流産を経て二児の母となって休職中である。

2人とも事情が事情で周囲には打ち明けることなく乗り切ろうとした。
その都度、夜間勤務や土曜の出勤を引き受けていたのは私。
自分の受け持ちをこなしながら、それをやっていたのだから、若さと体力と溢れていた証なんだけど。

結果的に私自身は妊娠の機会を失っているのは計算外だ。
あの日々を送っていなかったら、今ごろは自分も母になれていたのかな?とは今でも思う。

40歳を過ぎて、ますます希望は遠のいていく。

「ストレスから解放されたらひょこっとできるよ。」
「もう諦めようと思ったらできるよ。」
「忘れたころにできるよ。」
「ピルやめたらすぐできたよ。」

欲しくない励ましの言葉は死ぬほどもらったけれど。
何の予兆もないですけど?

なんて、行き場のない悲しみだけ毎月やってくるけれど。

だから、発想を変えてみたのですよ。
我が家に、産み育てられる人間がいないと見なされているのだろうなと。
とても悲しい発想だけど。
薄々そう思っているから、頭のどこかで、子どもが欲しいの他に「できたらどうしよう」があるんですから。
そりゃ、私から目印出してないのも同然で、コウノトリさんも見つけられないよ。

犬や猫に癒されて、身の回りの小物も、犬猫ものが多いし、動画なんか見てもキュンキュンして。

犬猫が飼いたいなって夫に言ったら「そういうの飼っちゃうと本当に子どもできなくなるってよく言うじゃん?」って。
どこ情報なんだかよく分からない理論で返ってきたことがあって、それ以来は口にしていない。

子どもがいなくてもいい、小さくて良いから一軒家で小動物のお世話をしながら生きていきたいんだけどな。

社会人最初の職場の上司は、今の私よりも若い年齢で癌を患い、仕事と治療を並行していた。
未婚だったその人は、もう結婚も出産もすっかり諦めていたけれど、「母になれなかった分、ひーさんや、これから入ってくる若い人を育てようって思ってる」ってとても前を向いている女性だった。
今はもう早期定年されて、趣味の手芸をこなしてるなんて時々作品の写真が送られてくる。

私、いつかそんな気持ちになる日が来るのかなってせつなくなる。
若い人たちは、成長もしていくけれど、やっぱりその過程で結婚をし、子どもができて、また次のステップへと上がっていく。

私は……と、思うと胸が張り裂けそうになるんだ。

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