最初に感じた違和感

長女と次女が2023年4月末から始めた球技。

市内の小学校単位でチームを結成し、基本的に毎週末に練習や練習試合が組まれている。祝日も練習や試合が基本。

小学校単位でのチーム構成のため、通っている学校のチームにしか所属できない縛りがあるが、市外からも加入可能なため近隣市町村のプレイヤーは好きなチームに加入できる・・・

つまり、プレイヤーや保護者がチーム方針や雰囲気、指導者を見比べて加入するチームを選ぶことはできない=指導者を選ぶことができないということ。体験会を経て加入したとしても、正直言って体験会なんてお客さん扱いで優しいに決まっている。

導入が長くなったが、とにかく4月末に2人が正式加入し5月のGWに公式戦があった。もちろんまともにプレイできない2人だが、昨年の監督が試合の終盤に2人を使ってくれた。結果はもちろん出せなかったが、2人とも初めての試合で緊張もあったと思う中、嬉しさもあったと思う。

当日は、他コートでもゲームが組まれており予選リーグ、決勝トーナメントと1日がかりでの大会であったため、あちこちでプレイヤーや監督、保護者らの歓声が起こっていた。

しかしその中で、監督やコーチら、所謂「指導者」と言われる人間の怒声や罵声、暴言、、、あらゆる不快な声も多く混じっていた。

いくつか挙げると・・・

「なんで取れねーんだよ」→技術指導ができていないのでは?
「だからさぁ、もっと右だよ!もっとだよ!!」→指示は具体的にでは?
「何回も言わせんなよ」→繰り返し丁寧に。子どもは忘れるんです。
「さっさとやれよ!おせーな!」→忍耐力を身に着けるのはお互い様ね。
「取ったらすぐ投げろよ!あほ!」→語彙力。子どもは技術を学んでいます。あなたは言葉を学びましょう。人格否定する時点で指導者失格です。

といった具合である。全てが不要な言葉。それ言ったところでプレイヤーは上達するのか?その瞬間に能力値が向上するのか?

違うだろう。お前らのその一声で、プレイヤーは委縮し、極度の緊張状態になり、思考停止し、次のプレイが怖くなり、体は硬直し、取れるものも取れなくなって、さらにミスしてベンチを伺い、またお前らから罵声を浴びせられるんだよ。自らの無能さを声高に宣言している姿は非常に滑稽だ。

本当に不快な光景だった。

言われたプレイヤーは立ち尽くし、生気の無い「はい」という小さい声だけでどうにか反応するのが精いっぱいという感じに見えた。不憫で仕方なかった。

これが田舎のマイナースポーツの現実なのかと思い知った。市の体育協会にも属さず、自分たちが王様気取りの任意団体。いつまでも古い人間が権威を振りかざし、昭和の価値観でモノを言い、子どもたちからやる気と情熱と時には未来すら奪う。時代から取り残された人間たちが運営している連盟の成れの果てかと思った。

最新のコーチング理論を学べとは言わない、ボランティアで担ってくれている指導者という立場については頭が下がる思いもある。ただ、プレイヤーを否定するような指導や言葉が子どもたちの成長に一切不要なこともわからない人間が、小学生という極めて多感で、センシティブな世代の育成に良くも悪くも大きな影響を与える覚悟を持っているとは思えなかった。

恐らくそこまで考えてすらいない指導者が多いように思えた。これは私の完全に個人的な勝手な感想だが・・・

偶然かも知れないが、罵声が飛び交うチームほど結果が出ていないチームが多かったと思う。その大会に限ってかも知れないし、上位チームも一部は偉そうな指導者が大声で怒鳴って相手チームにも何か言っているようなチームもあったので、一概には言えないが。

救いなのは、自チームの監督(去年のみで退任)は、とても穏やかで常にプレイヤー目線、ミスしても責めずに後から助言やフォローをするなどのタイプで決して声を荒げることもなくゲーム中も一定のマインドセットで、子どもたちも伸び伸びとプレイしていたことだ。

ただ、3人がベンチ入りを認められるなかに1名だけ大声でプレイヤーを叱責する人間がいたのが気になった。明らかに監督が穏やかにニコニコしていることに苛立っている(もっと監督が強く指導、指摘しろよ!と思っていそう)雰囲気は感じた。

その日はその人間よりも、他チームの罵声怒声暴言が強烈すぎて、気になる程度で終わったのだが・・・

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