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自分の作品を他人に見せる

※以下、一部は筆者の妄想です。

noteに載せた自分の記事をWordにコピペして体裁を整え、PDFに変換し、印刷する...
考えただけで手汗が半端ねぇ。なんならちょっと指先が震えてる。
これは自慢だが、僕はPC操作が得意だ。だから前述の処理など秒で済ませることができる。つまり、この緊張とも恐怖ともつかない感情を、今からやるべきことに抱いているわけではない。その先に待ち受けていることに抱いているのだ。

もうすぐ、僕は自分が書いた詩を、ある人に見せなければならない。
“ある人” の人生の一部を元にして書いたこの詩を、Amazonだか地元の出版社だか、とにかくどこからか本として出すことを考えており、彼に作品を見せた上で、出版の是非を問わなければいけないからだ。

...無理。怖い。見せたくない。

こんなの見せて、「えっ、なにこれ...」って、ドン引きさせちゃったらどうしよう...
僕はけっこう空気が読めるタイプなんだよ。取り繕った態度の裏に、「なにこいつ、ポエムとかウケるw  ガチで痛いんだけどwww」とか、「正気で言ってんのか、こんなのを世に晒すとか...」みたいなのを感じ取っちゃったら、どうやって立ち直ればいいんだ...

待てよ、それともあれか。怒られるパターンか。
あのどぎついナポリ方言で何て言われるんだろ?「言葉が分からないのに適当に頷くな!」って叱られただけで泣きそうになるのに...

いや、彼はカ****の本拠地のちょっとした有力者だ。罵倒されるくらいじゃ済まないかも...
酸のプールで溶かされるとか、炭化するまで焼かれるとか... みんなは苦しむ僕を取り囲んで、笑いながら言うんだ。「一か月もかけて書いたのにこれかよ!」って!

なんで僕がこんな目に遭わないといけないんだよ...

全部アンドレアのせいだ...
あいつ昔から、僕が何か書くたびに「出版しよう」って楽しそうな顔で言ってきて、詩を書き始めたら、どういうつもりか知らないけど、たまにめちゃくちゃ褒めてくるから、ついその気になって... 本当に一冊でも本にしたら喜んでくれるかな、って思っちゃったんだよ...

そもそもさぁ、ゼロから始めてたった半年で、本にしていいレベルの詩なんか書けるわけねぇじゃん! なんでみんなで僕のこと馬鹿にすんの?!

...もぅやだ。南イタリア行きたくない...

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