見出し画像

太陽と夜の声

回転球体

太陽と夜の声

こちら側はただいま夜色

君の住む街には差し込む太陽

今頃燦々照りつける

太陽がお昼時を告げ始める頃合いだろうか

まるで君は僕がこれから眠りにつく事で

始まる夢物語の中の住人の様だね

あぁ思い描く君の楽しそうに笑っている顔を

昨日の事の様に思い出す

どうか君の幸せな表情に

暗い影が差し込みませんように

虫取り網を握る手には

銃やナイフが握られませんように

草花が咲き乱れた君の日常に不穏な気配が

滲み出しませんように

夢が悪夢になりませんように

願いながら微睡み

君との出会いを思い出しながら

僕は夜の深まりへとしずんでいく

君のいないこの街で

未だに君を思い出す

僕の事を君がまだ覚えていて

くれていたら嬉しいなあ

例え忘れていたとしても

いつか僕が君の住む街に

ふらっと立ち寄り

例えば君と偶然

通りの交差点かどっかで

顔を合わせた時に

僕の事を思い出してくれたら

それはそれで嬉しいなあ

夜空を横切る流れ星が

僕の願いを君の住む街にまで

運んで行ってくれたら

きっと今日はぐっすり

僕は眠れるかもしれない

この記事が参加している募集

スキしてみて

私の作品紹介

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?