どうしようもなく生きていく
どうしようもなく
僕は生きていく
明日も明後日も
色褪せて果てようとも
言葉に埋もれる様に
生きていく
誰かに話しかけられる事にも
そろそろ慣れていかなければ
見上げる空に怯えるのも
そろそろ疲れてきた
失われたものの香りを
思い出すと
今だって涙はでてくるが
拭う事を覚えた今の僕ならば
立ち向かっていける
どうしようもなく
僕は生きていく
抗えない夜には
多少枕を濡らす
かもしれないが
それだって僕を
殺すまではいかない
明日の朝になれば
涙の跡も洗面所で
目やにとともに洗い流して
しまえば良いのだから
心にぽっかりあいた穴を
わざわざ埋めたりはしない
それも引き連れて
ともに歩いていく
風通しの良い胸元
季節もちょうど春めいてきた
柔らかく甘い風を感じながら
僕は歩いていく
歩いていくんだ
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