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日本のキャッシュレス事情の現状!国が推進しても普及率は30%未満⁉コロナ禍での現金主義の問題点も紹介

皆さんはお会計する時クレジットカードを利用しますか?それともLine PayやPay Payなどのスマホ決済を利用されるでしょうか?

日本はこれまで現金社会と言われてきましたが、2021年現在の状況は果たしてどこまで進化したのでしょうか。

今回は日本のキャッシュレス事情、また現金主義社会の問題点について解説いたします。


日本のキャッシュレス決済比率

Payments Japan発表のキャッシュレス・ロードマップ 2021によると、日本のキャッシュレス普及率は2020年の時点で29.7%の普及とのことです。

私はこの数値を見てあまりの低さにびっくりしました。

何故なら最近はローカルなラーメン屋やお蕎麦屋さんでもない限り、多くの飲食店などのお店でクレジットカードやスマホ決済などのキャッシュレス決済が可能となっているからです。

またコンビニでは普通レジが2~3台ありますが、そのうちの片方は直接店員さんがお会計をしてくれるレジ、もう片方はお客さんが一人でお会計できる無人レジ対応のコンビニも増えてきています。

このように日本ではキャッシュレスに対応しているお店が近年急激に増加していると言えます。

ただキャッシュレス普及率は29.7%であるため、キャッシュレス対応自体は進んでいるものの決済利用率はそこまで大きく伸びていないと言えます。

2010年では普及率13.2%だったためそのころに比べると伸びてきてはいますが、それでも29.7%は他の先進国に比べるとまだまだ低いのが現状ですね。

海外のキャッシュレス決済比率

引用元:キャッシュレス・ロードマップ 2021

こちらは海外のキャッシュレス決済比率を表す表です。

韓国の96.4%は異常な高さなので気にしなくていいと思います笑

イギリス、カナダ、オーストラリア、中国などの決済比率を見ると、主な先進国のキャッシュレス平均決済比率は60%くらいと予測することができます。

この数字に比べると日本は30%にすら達していないのでかなり遅れている方だと言えます。

世界最強のキャッシュレス国家は韓国

韓国のキャッシュレス決済比率は驚異の96.4%です。

現金決済率が3.6%という低さを見ると逆にどこで現金を使うのか気になりますが、どの年代の人々もキャッシュレス決済を利用しているということです。

もしかしたら現金を使うのは旅行者などの外国人くらいかもしれませんね。

私が2014年に韓国を訪れた時で既にお財布を持ち歩かない人々が多くいて衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。

日本のキャッシュレス普及が遅れている理由

 日本のキャッシュレス化が遅れている理由
・新しいものを受け入れたくない
・現金のほうが信用性があると信じている
・クレジットカードは借金しているようだと感じる
・お店側がキャッシュレス導入の手数料を渋る

新しいものを受け入れたくない

若い人にはあまり当てはまらないかもしれませんが、キャッシュレスに限らずなんでも新しいものを導入したくないという文化が多く根付いていると思います。

今までのやり方にこだわることでキャッシュレス決済が使えたとしてもあえて現金決済を続ける方がかなり多いようです。

キャッシュレスが便利かどうかはあまり重要ではなく、今までのやり方(現金決済)を続けたほうが良いということでしょう。

実際キャッシュレス自体はそこまで新しいものではありませんがね。

現金のほうが信用性があると信じている

キャッシュレス決済はその名の通り現金を直接手渡ししない決済方法です。

そのため目に見えない取引をしているようでなんだか心配になってしまう方が多いそうです。

目に見える形で現金を手渡しするというのはある種の安心感があるのでしょうね。

日本の紙幣は偽札も作りにくく確かに信頼性はありますから。

クレジットカードは借金をしているよう

クレジットカードは決済したその場でお金が引き落とされるのではなく、毎月決まった日にちにまとめて引き落とされますよね。

そのためクレジットカードの利用はなんだか借金をしているようだと感じてしまう方がいるそうです。

この辺りはPay Payなどのスマホ決済やデビットカードを利用すれば良さそうですが、特にスマホを使い慣れていないお年寄りの方などはあまり利用しなそうですね。

キャッシュレス導入の手数料を渋る

こちらは消費者ではなく事業者側の認識ですが、キャッシュレスを導入するとお店側にも手数料がかかります。

これを渋ってキャッシュレスを導入しないお店もあるためローカルな飲食店などでは未だに現金のみ支払い可能なお店が多いです。

ただ若者にもお店に来てほしいと思うのならキャッシュレスは導入すべきでしょう。

現金を持ち歩かない若者も最近は増えていますし、現金のみの受付だからそのお店には行かないという人すらいるのでキャッシュレスを導入しないことで売り上げの機会損失が生まれます。

今後増々必須となるキャッシュレス決済の導入

今後コロナと共存できる世の中になり、また海外の人々が日本に来るようになったらキャッシュレスの導入が増々必須になってくるでしょう。

特に中国人や韓国人は自国でほとんど現金を使う機会がないので、日本に来ても現金のみ対応のお店にはわざわざ入らないと思います。

地方の飲食店などはあまり問題ないかもしれませんが、若者や外国人観光客が多い地域では積極的にキャッシュレスを導入することで利益の維持、向上を見込めると思います。

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